マネジャーの仕事

2009/03/13 香月 秀文

現在マネジャーとしてのマネジメントスキルの開発指導をしています。マネジャーはいったいどんな能力を必要とするか?
どんな役割を担うのか?
はっきりと答えるのはなかなか難しい課題です。ミンツバーグ教授がマネジャーの仕事について書かれたものがありましたので一部を紹介します。

1.マネジャーの第一の目的は組織にその基本目的、すなはち特定の商品やサービスの能率的生産を確実に達成させることである。

2.マネジャーは安定した組織業務をデザインし、その安定性を維持しなければならない。誤差が生じた場合にはそれを修正し、必要とあれば新しい資源を配置して、業務のスムーズな流れを確保しなければならない。またリーダーとしては、必要な仕事を行っていけるような雰囲気を育て、維持しなければならない。マネージャーの基本使命は組織が一つの統合されたユニットとして機能することを確実にすること。

3.マネジャーは組織の戦略策定システムに責任をもち、その中で統制された方法により変化する環境に、組織を適応させていかなければならない。モニターとして環境の動向に詳しく企業家およびリーダーとして組織に方向性を示しまた組織が不必要に混乱せずその方針に従えるような方法で変革を導入しなければならない。安定と変革の間のバランスを保つのはマネジャーの課業の中でももっともむずかしい部類に入る。

4.マネジャーは組織を統制している人たちの目的達成にかなうように確実に保証しなければならない。組織の価値の中心となる行動が要求される。
組織の有力者たちは組織が彼らの目標の貢献するようにマネジャーに圧力をかける。マネジャーは有力者一人ひとりの価値観を解釈し、それに組み合わせて真のパワー構造を考え、部下にはそれを組織の選択のかたちで浸透させ、彼らの意思決定に反映させなければならない。成長を取るべきか、利潤追求かあるいはその他の価値が上位にくるのか。マネジャーには、意志決定の結果としてこれらの目標が達成されているということが、要求される。

5.マネジャーは組織と環境を結ぶ重要な情報リンクでなければならない。公式権限が与えられているため、マネジャーだけがある種の特別な情報源と組織の間に重要なリンクをつくりだすことができる。
だからこの種の神経中枢としての働き要求される。マネジャーはリエゾンとしてそのリンケージを開発し、モニターとしてそこで情報を受信し、その情報を周知伝達役として部下に伝播する。実際にマネジャーは、かなりあいまいで不完全なデータを上層部や外部からインプットされており、そのデータを分類し序列をつけ、クリアな情報にしたうえでラインに流しているのである。さらに、マネジャーには反対方向のリンクもつくる義務がある。スポークスマンおよび交渉者の役割で外部環境に組織の情報を送らなければならないのである。どちらの場合でもこの仕事は「長期的」でも「大局的」でもない。この双方向の情報の流れは連続的で、リアルタイムであり、詳細まで決まっている。

6.マネジャーはその公式権限ゆえに、組織の地位体系を操作する責任がある。マネジャーの仕事は定型化され予定が決まっていることもあるが、それでも組織の地位体系を操縦するために多くの任務が残されている。これは特にフィギュアヘッドの役割に関連する活動も入るが、同時にある部分はスポークスマンの役割であり、また交渉者の役割でもある。