「熊出没注意」

2007/10/09 中 憲治

9月中旬の連休に東北地方に車で出かけた時のこと。東北自動車道から村田ジャックションを経由して、山形自動車に入った地点で、高速道路上にある大きな電子掲示板に「熊出没注意」の情報を確認。え!「熊?」と疑問に思い、再確認しようとしても、電子掲示板情報は一箇所だけで再び現れず。助手席の妻に話し、確かめても「見ていないわ、嘘でしょう!」と取り合ってもらえない。「いや、確かに見た」と確信を持っていっても信じてももらえない、次に出てくる注意情報は、カモシカの絵が書かれた「動物に注意!」の交通標識のみ。高速道を走行中に見た一瞬の情報は、情報の真偽を確認できないまま、もしかしたら「やはり見間違いか」と疑問に変わっていく。山形からの帰り道もやはり、山形自動車道を通る。ひょっとしたらまた、あの掲示板が現れるかもと、期待?していると再び電子掲示板に「熊出没注意」。今回は、妻にも事前に注意を促していたこともあり、二人で同じ情報を確認し、確信に変わった。その途端、いくつもの疑問が湧いてきた。一瞬しか確認できない情報では、情報としての役割を果たせないのではないか?注意情報は、幾度か繰り返さないと意味ないのでは?幸運にも(不幸にも?)熊が現れたら、どのように対応すればよいのか、発生時対策は何が有効なのか?高速道路上へ熊の出没に対する予防対策は余り有効ではないため、発生時対策を運転者に促しているのだろうが、落石注意と同じように、発生時対策を簡単に思いつけないような注意情報は、高速道路管理者として、何か事故が起こったときに、管理者としては注意を促していたので、責任は免責されると主張する為の発生時対策として行っているのかと勘繰ってしまいそうである。