TOC-PM

2003/12/24 香月 秀文

TOC-PMはその特徴として ホリスティック(全体的)リアリスティック(現実的)と言われている。これは従来のPM手法とTOC-PMの手法の関係が、古典論理学と現代論理学の関係に似ている。古典論理学はギリシャのアリストテレスに始まる三段論法によって構築され、現代論理学はコンピュータの「0」「1」の論理で構築される。デジタル技術の親戚であり、コンピュータ思考法が現代論理学です。コンピュータは純粋に論理だけでものを考えたり、計算したりする機械です。現代論理学は別名「行動派」スタイルの論理学といわれ、論理的「妥当」より実世界の「真実」を優先する。
クリティカル・チェインのネットワーク・ビルディングはWBSの作業を同時に行なうので、より現実的、実践的手法です。 古典論理学的にいうと、まずWBSを行い、大分解、中分解、小分解を経て、プロジェクトの最初から依存関係を考慮して終了に向かって、ネットワークを作っていきます。その最も長い経路がクリティカル・パスですね。現代物理学的アプローチのクリティカル・チェインは、プロジェクトの終了から開始に向かって、論理チェックを確認しながら、同時に必要なレベルでWBSを作ります。もし必要であればその時により詳細の分解します。柔軟ですね。
有名な迷路ゲームにおいて 入口から順に進む場合と、出口から逆に入口に向かって進む場合とどちらが早く到達するか考えてみると面白いですね。