かつてTOCクリティカルチェーンのトレーニングを受けたことがある。その時に、私が最も感銘を受けたのが、「システム全体の中でボトルネックとなっていることを改善することが、全体の生産性向上につながる」という考え方である。
正月にTVで放映されている小学生の100人101脚の例で考えてみよう。足の一番遅い子供によって、全体のスピードが決まってしまう。したがって、その子供を特訓してスピードアップできれば、全体のスピードがアップしていく。
仲間全員でその子を励ましながら、みんなで向上していくのである。(大人はこれをわざわざWIN-WINとか呼んでいる。)
彼らは決して一番遅い子を仲間外れにしたり、切り捨てたりしないのである。なぜならば、彼は仲間であり、全員でゴールを目指す大切さを知っているからである。(もっとも、一番遅い子を切り捨てたら、二番目に遅い子が一番遅い子になり、最終的には一番早い子供しか残らないかもしれないが・・・)
大人の世界では、はたして、どのように対応しているのであろうか?