プロジェクトマネジメントにおけるハロー効果

2015/02/16 中西 全二

過去に PMP 問題に「ハロー効果」が出題されたことがあるらしい。

「ハロー効果」とはウィキペディアによれば以下の通りである。
心理学者エドワード・ソーンダイクによって名づけられた造語で、心理的効果の一つ。
ある対象を評価する時に顕著な特徴に引きずられて他の特徴についての評価が歪められる現象のこと。
ハローとは、「後光が差す」という時の後光、聖像の光背や光輪のこと。

たとえば、「プロジェクトメンバーとして」いかに優秀でも、そのことが「プロジェクトマネージャとして」優秀とは必ずしも限らないということである。
暗算の得意なひとが、数学が得意とは限らないというのと同じである。

PMI が「ハロー効果」を通して伝えたいことは、『メンバーとして優秀だからという 理由だけでプロマネに抜擢するのではなく、きちんと PMBOK を学ばせてから プロマネに任命しなさい』ということであると私は思っている。

あなたの会社のプロマネは、なぜプロマネなのだろうか?
年次(年功序列)?、メンバーとして優秀だったから?
PM研修を受けたから?、それともPMPだから・・・?

私はプログラマとしてはイマイチだった人間が、優秀なプロマネとして
大活躍している例をいくつか知っている。
優秀なプログラマだった人間が、イマイチなプロマネである例はもっと知っている。