人芯経営論 ・・・ビジネスに必要な 3 つのちから

2012/09/18 浅見 淳一

PM の集まりの後の懇親会で、N 社の部長から、これからのビジネスパーソンには、3 つの力が必要だと教えていただきました。

① 場力(ばりょく)
場を作る力、周りを巻き込む力のことです。一人で出来る仕事は限られています。多くの人を組織化し、関係者や外部の力を借りることは大切です。多くの人を巻き込んで、助けを借りて、仕事を効率的に進め成果を出すことを現場では求められています。

② 揚力(ようりょく)
場を盛り上げる力、積極性のことです。ポジティブシンキングとも言えます。自分だけでなくメンバー全員のやる気を高めることが大切です。プロジェクトを見ていると、モチベーションの高いチームと低いチームでは、明らかに生産性に大きな差がでます。目標を明確にして、前向きに考えて、チームを引っ張る力が必要とされています。

③ 笑力(しょうりょく)
前向きな楽天的な考え方のことです。個人的にはこの力が一番気に入っています。上手くいっていないプロジェクトは、必ずと言っていいほど暗いです。困難な時にも暗くならずに明るい雰囲気を作ることは大切です。周りを笑いに巻き込む力は、これからのリーダに最も求められている力だと考えています。
中村天風氏風に言えば「上手く行っていない時に、暗い顔をしていれば上手くいくのか。暗い顔をしていれば、周りも暗くなり気分が悪くなるだけだ。苦しい時ほど明るくいろ」ではないでしょうか。

<余談 1>
上野の森美術館でツタンカーメン展を見ました。8 月末の朝早めに行きました。それでも入場までに30分以上かかりました。見終わって完璧に勘違いしていたことに気づきました。ポスターなどでツタンカーメンの「黄金のマスク」が展示されていると思っていました。しかし、ポスターの写真は 30 ㎝ぐらいの臓器を入れるための黄金の入れ物のアップでした。ツタンカーメン=「黄金のマスク」との思い込みで見に行きました。ためしに周りの人に聞いてみたところ、皆「黄金のマスク」が来ていると思っていました。思い込みだけで、確認しないと、違うことは、往々にして起きる。の教訓でした。人のせいではないですが、ちょっぴり「やられた」気分です。