リスクにおけるトリガー

2020/02/17 中西 全二

 PMBOKのリスクマネジメント等に出てくる「トリガー」という用語を調べたら、以下のような説明が出てきた。

★トリガー条件 (PMBOK第6版より)
リスクが発生間近であること示すイベントまたは状況

★Trigger  (weblioより)
(銃の)引き金、(紛争などの)きっかけ、はずみ、誘因
★トリガーポイント(英: Trigger point) (ウィキペディアWikipediaより抜粋)

 圧迫や針の刺入、加熱または冷却などによって関連域に関連痛を引き起こす体表上の部位のことである。トリガーポイントは単なる圧痛点ではなく、関連痛を引き起こす部位であることに注意が必要である。トリガーポイントの留意点としては、疼痛を自覚している部位に多くは存在するけれども、かけ離れた部位に見いだされることもある点である。

 ちなみに、私自身は、「コンティンジェンシーによる対応策を実施するきっかけ」という意味で使用している。

 この調査(調べもの)によって、医療関係でも「トリガーポイント」という用語が存在していたことを初めて知った。特に、「トリガーポイントの留意点としては、疼痛を自覚している部位に多くは存在するけれども、かけ離れた部位に見いだされることもある点である。」という説明に深い気づきを得た。自分が認識しない点にも存在することがあるということである。リスクについても、同様のことが言えるだろう。
自分の専門分野だけでなく、広い視野を持つことの大切さを痛感した。

 私は、日本における最大のリスクは、コミュニケーションリスクだと考えている。会話、討議しているときに、同じ意味で用語を使用しているかということである。
勝手に、同じ意味で使っていると誤解していないだろうか?
おっと、これは前提条件におけるリスクである。