プレゼンテーションのコツ その13

2010/09/14 村松 かすみ

『あがりとの付き合い方を学ぶ② あなたの力を発揮するためにスイッチを入れる』についてご紹介します。

カンタンに言うとイメージトレーニングです。(アンカリングのあなた独自バージョンンになります。)

まず、プレゼンの時、あなたが望む精神状態をイメージしてください。
例えば、「堂々と」「自信を持って」「冷静に」「論理的に」「柔らかい印象で」……いくつ挙げても構いません。
次に、あなたのこれまでの経験の中で、それに近い状態であった時のことを思い出してくださ
い。

私の場合、「堂々と」「エネルギッシュに」振舞いたい、という精神状態を望んだとします。私のこれまでの経験から考えると、学生時代バレーボールをやっていた時の状態がイメージしやすいだろうと考えました。

主審がホイッスルを吹くのが試合開始の合図です。
私は、ホイッスルの音を聞くと「さあ、いくぞ!!」と、スイッチが入ります。そして、講演会や研修会で聴衆(受講者)の前に立った時、試合開始のホイッスルの音を聞く瞬間をイメージをすることでスイッチが入ります。
すると、身の引き締まる感覚とエネルギーを感じ、話し始めることができます。
あなたは何をしている時に、冷静さを失わずに熱中し力を発揮することができますか?
私の研修を受講された女性のケースです。
その方は優秀でユーモアもある方なのですが、「プレゼンになると緊張して力が発揮できない」と悩まれていました。

一方で彼女の趣味は、スキューバーダイビング。
しかも厳しい環境(寒い、冷たい)の海に潜ることを好まれるとのことでした。私は、「これからプレゼンの時は、スキューバーダイビングで海に入る瞬間をイメージし、(自分が望む精神状態になるよう)スイッチを入れてください」とアドバイスをしました。極寒の海の中に潜るには、強い緊張感が必要です。

それはプレゼンも同様です。
彼女は海の中であれば、緊張感を味わいつつ、状況を冷静に判断し、さらに海を楽しむことを実践しています。

あなたが力を発揮するためにスイッチになるものは何ですか?
プレゼンの時にも、望ましい状態に応用できるものをイメージすることで、得意な分野とプレゼンを結びつけて、実践することができます。