アムンゼンかスコットか

2013/09/24 中嶋 秀隆

『ビジョナリー・カンパニー④ 自分の意志で偉大になる』(J.コリンズ他)のなかの「あなたはアムンゼンか、スコットか」という問いに魅きつけられた。

20世紀初頭に繰り広げられた南極点到達競争のライバルの 2 人だ。1人は、見事に初到達を成し遂げ、全隊員が無事に帰還したチームのリーダーでノルウエー人のアムンゼン。あとの1人は、極寒の大地でほぼ全員が死亡した英国チームのリーダーのスコットだ。そこでまず、アムンゼンの自著『南極点征服』を読んでみた。そこには、「われわれの目的は極点に達することがすべてであって、そのほかのことはいっさい二義的なものであった」(78 ページ)と記されている。プロジェクトマネジメントでも、目標を塀の中に囲い込むことと、目標以外のものをあらかじめ排除することを教えている。

スコット隊のメンバーで例外的に帰還を果たしたガラードの本『世界最悪の旅』も入手したので、2つの隊の 振る舞いについて、比較表にまとめることを視野に、読み進めるつもりである。