アスリートマインド

2009/08/17 中 憲治

今朝のテレビは、ベルリン世界陸上100メートル競走でのウサイン・ボルト選手の世界新記録樹立の話題を競って報じている。ウサイン・ボルト選手は、196cm、89kgの体格と相俟って、名実ともに世界のトップクラスのアスリートといえる。このベルリン世界陸上には、日本から142cm、29kgの選手も参加している。女子1万メートルの出場した佐伯由香里(20)選手だ。順位こそ最下位の20位だったが、この大会の最も小さなアスリートは最後まで力走し、スタジアムの観衆から大きな祝福を受けていた。
体格的には大きく違うこの二人のアスリートには共通することがある。それは、「アスリートマインド」を持ていることだ。「アスリートマインド」このような言葉がグルーバル・スタンダードなものとしてあるかどうかは別にして、もし仮に定義するとすれば「苦しい状況に遭遇すると、これは私に与えられた試練であると認識して、その状況に積極的に挑戦する意欲」といえる。
元バレーボール日本代表選手の川合俊一さんが、あるテレビ番組で次のようなことを話していた「私は、朝は妻と二人でよく散歩するが、散歩の途中で坂道に出会うと、これは挑戦しなければと感じて、坂道を走りだすのです・・・・」これぞアスリートマインドだなと思って聞いていた。
私事でも、朝のトレーニングで、今日はもう10分遠くまで走ろう、坂道のあるルートを選ぼうなど、少しでもトレーニング負荷を増やす方向で物事を選択するマインドの時もあれば、少しでも楽をしようと思うこともある。常に前者の様な判断をするようになれば、アスリートマインドになってきたと思えるのだが、この状況になれば、トレーニングも実のあるものになってくるとの実感が湧いてくる。
プロジェクト・マネジャーの「アスリートマインド」とはどのようなものなのか、次回までに考えてみたい。