先月、コネチカット州(USA)で開催されたToc-Worldに参加した後、ボストンまで足を伸ばし、ボストンマラソンに参加してきました。
ボストンの緯度は日本では札幌近辺で、最近10年間の4月中旬のボストンの最高気温の平均値は、13度~14度。低くて7~8度、高くなっても17~18度でした。
ところが、4月19日の大会当日は、最高気温29度までに上がりました。
スタート時12時の気温は28度、ゴールするまで28度~29度の気温のなかで
「バラツキ」について考えました。
マラソンで、20度を超えると疲労度は加速度的に増加します。(そのメカニズムは立証されていませんが)
しかし、気象条件などの自然現象はバラツキがあってもそれを制御することは出来ません。受け入れてうまく付き合うしかありません。
そこから生じるさまざまなコンディションに関しても、短距離走でしたらバラツキを制御することも可能でしょう。しかし、42.195kmを走る間に生じるコンディションの変化のバラツキはほとんど制御不可能です。それを受け入れるしかありません。
バラツキを受け入れ、うまくマネジメントしていく。時間軸の長いプロジェクトにはこれが正解ではないでしょうか。
エッセイ
「バラツキとうまくつきあう」
2004/05/31 中 憲治