用語の定義(共通語)

2022/05/24 中西 全二

 私は電子辞書をよく使う。毎日10回以上である。

私がことばを知らないということもあるが、意味の確認、用法の確認、そして漢字の確認のためである。

例えば、ビジネスメールで「下名」と書かれていれば、どのような意味か調べる。

恥ずかしい話、私は「下名」を、初めは「げめい」と読んでいた。ある時、人前で口にして、自分が間違っていたことを認識した。

★教訓★ 

 自分の理解が正しいかどうかは相手に確認したり、調べることが大事なのである。ヒトは「思い込み」を避けられないからである。勇気を出して、自分の理解、考えを相手に話さなければ気づけないのだ。

もし、辞書、PMBOKに存在しない言葉ならば、それは「方言」であり、相手に意味を確認しなければならない。聞かれた本人は、その言葉が「共通語」でないことに気付ける。

しかし、注意点もある。どの辞書を見るのか、PMBOKに掲載されていれば「共通語」なのかということである。プロジェクトマネジメントを知らないひとにとっては、PMBOKって何? なんて読むの? である。

結局は、自分たちは、どのような用語を使い、どのようなルールに基づいて、会話、仕事をしていくのかを、初めに決める必要があるのだ。

だから、PMBOK第6版の10の知識エリアの初めのプロセスは、ほぼ「〇〇マネジメントの計画」で始まるのである。このプロジェクトでは、スケジュールは週単位で管理するとか、コストは米ドルで表示するとか である。

関係者の間で、使用する用語を定義し、共有の理解をし、それに基づいて仕事(会話)をしていくことはとても大切であることを、いつも痛感している。

私は、電子辞書を手元に置いて、いつも確認しているのである。

もしかすると、私の強みは、「自分は完全に理解できておらず、また勘違いしているかもしれない」と思っていることかもしれない。

注:今回の文章は以下を前提にし、文中に出てくる用語の説明を意識的に省いた。

したがって、わからない言葉は必要に応じて、自身で確認してほしい。

・日本語の辞書を持っている読者

・PMBOKを持っている読者