寄り道・・・日本の通貨の呼び方が変わります。

2011/04/11 中嶋 秀隆

もうすぐ、日本の貨幣の「円」と紙幣の「枚」呼び方が変わります。「円」は「ありがとう」に、「一枚、二枚」の数え方は「一感謝、二感謝」になります。

ちょっと遅れたエイプリルフールです。急にそんな考えが浮かびました。
お店での買い物の時の会話がこんな感じになります。
お客様 「これをください」
店員さん「はい、代金は680ありがとうになります」
お客様 「すみません、大きいのしかなくて。一万ありがとうで良いですか」
店員さん「大丈夫です。それでは、お釣りを大きいほうからご確認ください。
千ありがとうが9感謝と、小さいほうが320ありがとうになります。お確かめください」
ちょっとややこしいけど、そんな会話を想像すると、なんか楽しくなりませんか。日本中に自然と「ありがとう」と「感謝」の言葉が満ちあふれます。我ながらなかなか良いアイデアだと悦に入っています。でも、考えてみると『円』も素敵な呼び方ですね。調べたら中国の元も韓国のウォンももとは円の旧漢字の読みからきているようです。

人の心を作るものは「思考」と「態度」と「言葉」と「表情」だといわれています。素直で礼儀正しくて肯定的な発言で笑顔であれば、まっすぐな心になり、批判ばかりして粗暴で否定的な発言で暗い顔なら、ねじれた心になるということではないでしょうか。

私の敬愛する斉藤一人さんが推薦している本「癌は治る、癌は治せる」を読みました。その中に、癌や高血圧になりやすい人の性格は、利己的(自己中)批判的否定的な性格だと書いてありました。真偽のほどは分かりませんが、マスコミの人は癌の発生率が高いと聞いたことがあります(ウゥ~ウン)。あなたの周りに、自分ことは棚にあげて、人を非難や批判ばかりして、イライラしている人がませんか。一緒にイライラしても何の得にもなりません。近づかないか、自分で病気を作っている可哀そうな人と思えばいいだけです。あなたは、心が平和で、心が愛で満ちあふれているようにしましょう。

マンガ「日本の歴史」の伊達政宗編を立ち読みしました(ごめんなさい)。本で偉い御坊様が「へそ曲がりの法(?)」を子供の頃の政宗に教えていました。「暑い時には寒いと言い、寒い時には暑いと言う。悲しい時には楽しいと言う」というものでした。中村天風さんの本に「疲れた時に、疲れたと言って元気になるのか。周りが楽しい気持ちになるのか。いつでも元気です。と言え」と読んだ記憶があります。辛いことや苦しいことは自分の心の中で処理して、その意味は、周りには明るく快活であろうとすること。それが「心の強さ」だと解釈しています。なかなかそんな風にうまくはいかないですが、私は、いつでも上機嫌でいたいと思っています。さんまさんは「生きてるだけで、丸儲け」って言っています。

<余談1>
毎月一日の「映画の日」は、心に残る良い映画を見ようと心掛けています。今月は友人が関わっている「チャリティ・イベント」が4月1日にあり、映画代+αでそちらに参加しました。当日は福島や宮城で働いていた方、支援している方のお話もうかがえました。司会者の「最後に皆さんになにかお伝えしたいことはありますか」の質問に「今、目の前にいる人を大切にしてください」と言葉を詰まらせ涙ぐみながら言ってくれたことが心に残っています。当たり前の日々は、なにものにも代えがたい素晴らしいものですね。

あまり新聞やニュースでは伝えられませんが、みんなの為に命がけで働いていてくれる人たちがいます。みなさんとご家族のおかげで、私は自分が日本人の一人でいられることに誇りを感じられます。ありがとうございます。感謝しています。何もできませんが、心はみなさんと一緒に居るつもりです。Pray For You!!!
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201103/2011031600093
http://www.asahi.com/national/update/0320/TKY201103190460.html
サンケイ・エクスプレスに津波で家がながされた岩手県のひなちゃん(5)の記事が載っていました。一番かなしい事は「おうちがなくなったこと」だが、「津波もお家が欲しかったんだよ」と言って周りを笑わせた。子供は強いですね。どれだけの大人たちが子供の笑顔や明るい声に救われているのでしょうか。

今回の災害で、人はみな一人で生きているわけではない。電気を作ってくれることがいて、食料を作ってくれる人がいて、それを運んでくれる人がいて、いろいろな人がいるから生きていけることに気づかせてくれました。自分一人では生きていけないことに気づかせてくれました。すべてのことに感謝する気持ちがわいてきます。

ソフトバンクの孫社長が100億円の義捐金をだされるニュースがありました。私は前から大好きな経営者です。今回のことは男としてもすごく恰好いいです。台湾も100億円のお金を集めてくれたそうです。台湾は人口2300万人ぐらいの国です。世界から見れば豊かな国でしょうが、日本よりは収入は低い国です。その国で国民一人あたり約500円を寄付してくれた計算になります。大変な金額です。タイは発電施設を送ってくれるそうです。今回の災害で日本が一つにまとまっていると感じていましたが、ひょっとして世界が一つにまとまっているのかもしれません。どこかの週刊誌で「世界からの支援・感謝リスト」のような記事を出してくれれば、ご恩を忘れないために買いたいです。
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2011/04/01/kiji/K20110401000545830.html

復興のため、みんなを元気にするために、被災地で朝市を始めた人達のニュースがながれていました。津本陽さんの小説「不況もまた良し」に、松下幸之助さんの発言が載っています。「ある町が水害で、すべてを流失した。隣町は何の被害もなかった。十年後、被害を受けた町は例外なくすべて発展している。火事で全部燃えてしまった街も同様である。これも全部発展している。災害を受けなかった町は、発展しない。恵まれたと思ったところは、実は恵まれていない。悲惨な状態に突き落とされた町が、十年後には数倍発展する。これは何が原因であるか。私は心の問題であると思う。これは復興しなければならないという、人々の心の働きによって変わってくる」

残された人には残された人の、「義務」と「責任」と「役割」があります。いつまでも人を非難して、うつむいているだけでは前に進めません。松下幸之助さんは、「国民の生活水準を向上させる」ことを使命としていました。人は人を幸せにするために生まれてきます。私たち生き残っている人たちは「自分の使命を考える機会を与えられたのかも知れない」と一緒にお昼を食べた友人が言っていました。リーディングと呼ばれる催眠状態における予言で有名なエドガー・ケイシーの言葉に「生命は、今日なすべきことのために存在する」があります。