人芯経営論 ・・・縁

2014/12/24 浅見 淳一

今日は、クリスマスイブです。キリスト教徒でなくとも、今年一年を振り返り、 来年の願いに思いを巡らすのに、ちょうど良い一日です。

人は、自分では決められない多くの宿命を持って生まれてきます。世界には、 まだ内戦で同じ民族が殺し合っている国もあれば、多くの人が飢餓でなくなっている国もあります。

日本も時代が違えば、戦国時代もあれば、世界大戦もありました。飢饉があった時もあります。今の時代に生まれてこれたことの幸運に感謝しています。

人生では、多くの人との出会いによって、運命が左右されます。 出会いは全てを意図することはできません。人との出会いは、人生を決定する、大きな出来事の一つです。人との出会いについて、有名な森信三氏の言葉があります。

「人生、出会うべき人には必ず出会う。しかも、一瞬遅からず、早からず。」

この言葉は多くの人が聞いたことはあると思います。 しかし、この言葉にはまだ続きがあります。それは、意外に知られていないように思います。

「しかし、内に求める心なくば、眼前にその人ありといえども縁は生じず。」

心の中に、想いや願い、志や望み、願望や渇望などがなければ、心に求めるものがなければ、 いくら出会うべき人と出会っていても、実を結びません。気持ちが何よりも重要だと言っています。誰もが、ことし一年、さまざまな人と出会い、さまざまな縁が生まれています。

来年が、皆様にそして僕にとって、人との出会いによって、さらに素晴らしい縁が生まれることを、心から願っています。