人芯経営論 ・・・デジタル・デトックス

2015/02/23 浅見 淳一

先日、友人とお昼を食べながら最近の新聞などにも取り上げられている「人工知能(AI)は、人類にとって危険か」という話題で盛り上がりました。 僕は危険だとは思っていません。人工知能の発達で、世界から貧困と飢餓と戦争がなくなることを強く願っています。
その時に「人がコンピューターを使っているのではなく、コンピューターに使われている。 人がコンピューターの端末になっている」との話も出ました。それに関しては同感です。電車に乗っても、 ほとんどの人がずっっっとスマホを見ている光景は、当たり前になっています。歩きながらのスマホもよく見かけます。
2012 年調査では、日本人は平均して週に 49 時間インターネットを利用しており、5 人に 1 人(19%)が 「インターネットがなかったら 3 時間以内に禁断症状を覚えるだろう」と回答しています。今はさらに増えているはずです。 実感ではもっと長時間だと感じています。IT への過度の依存が進んでいます。テレビを見ている時間やケームの時間を加えたら、さらにデジタル依存率が高くなります。
その結果、自分の頭で考える時間、身の回りの現実を感じる時間が極端に少なくなっています。 感性と皮膚感覚が麻痺しています。
その対策としてすべてのデジタル機器に触れないことで、現実の交流や自然に触れ、 デジタル機器の依存度を低めようという動きが「デジタル・デトックス(解毒)」です。
僕は、休みの日は仕事でやむをえない時以外は、パソコンも携帯も触りません。 平日でもテレビは見ませんし、いまどきとよく言われますが SNS もしません。できるだけ仕事からも離れアナログの生活を送ります。おかげで、本を読む時間と睡眠時間は、間違いなく増えました。どちらも僕にとっては大切な時間です。