上原浩冶投手は「夢は嫌い」

2013/11/07 中 憲治

メジャーリーグのレドソックスがワールドシリーズを制覇した翌日の朝日新聞は次のような記事を掲載した。レッドソックスの上原浩冶投手のインタビューでの発言として
「僕は夢という言葉は嫌いなんです。夢は消えてしまう。だから僕は目標という言葉にしている。目標ならそこへ向けて頑張れるから」
「私には夢がある。いつの日かこの国が立ちあがり、「我々はすべての人々は平等に作られている事を、自明の真理と信じる」というこの国の信条を真の意味で実現させることだ。・・・」マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師の有名な演説だ。

世界の有名人の夢を語った言葉は多い。叶った夢もあれば、叶わなかった夢もあるだろう。しかし、誤解を招くことを恐れずに言うならば、叶った夢は、その実現に向け目標という言葉に置き換え、目標達成の為の周到な計画と着実な歩みがあったことは確実であろう。 そして、叶わなかった夢も具体的な目標を設定し周到 な計画を持っていたに違いない。
されど計画実現への過程で懸命な努力にもかかわらず越えるに越えられぬ壁に直面し、越えるための十分な時間を持つことができなかったのに違いないと想定される。両者に共通することは、時を超えて我々に強い印象を植え付ける語られた夢は、間違いなく目標に置き換えられていたことだと信じている。