アゲハチョウの観察

2021/04/26 中西 全二

今回は、アゲハチョウの観察報告をしたい。
私は、2020年10月下旬、近隣の公園を散策中に柑橘系の木の葉を食べていたアゲハチョウの幼虫を発見したので、自宅に持ち帰り飼育している。
(子供の頃に、おたまじゃくし、ヤゴ、モンシロチョウの飼育もしたことがある。)

私が調べた結果では、アゲハチョウは以下の成長過程があるとのことである。
卵→(孵化)→幼虫(一齢幼虫~終齢幼虫)→蛹→(羽化)→成虫(いわゆるちょうちょ)
私は「黒い体に白い模様」の幼虫を捕獲したのであるが、二齢幼虫だと思う。
その後、脱皮を繰り返し、鮮やかな緑色の幼虫に変化し、終齢幼虫となり、
蛹になる直前に体内の不純物を出し尽くして、蛹になった。(2021年2月)
今後、蛹の中で今までの体がバラバラになり再構成し、羽化するらしい。

なお、アゲハチョウは3月〜10月にかけて3回〜4回ほど産卵し、3月の卵は6月には成虫になり卵を生み、その卵は9月には成虫になり卵を産むらしい。私の家のものは、9月の卵であり、越冬して翌春に成虫になるというパターンらしい。

この観察、調査を通して、企業の一生に似ていると私は強く感じた。
①幼虫期は脱皮を繰り返し、少しずつ成長していく。
②そして、今まで持っていたものを吐き出し、内部改革をし、姿を大きく変えて羽ばたく。
企業のなかには、幼虫期のままで大きく変われない企業も存在している。
また、羽ばたくために今までのやり方を変えられない企業、蛹の時期を乗り越えられない企業も存在しているかもしれない。

私の飼育しているものは、越冬しなければならない運命であり、春の羽化をとても楽しみにしている!  越冬を「越コロナ」と考えると非常に興味深い。
そうそう、今回の話は、「アゲハチョウの羽化」プロジェクトを眺めている立場での話である。
私たちは、自然から学ぶことが、山盛りであることを痛感した。