「任せるべきか?」、「任せざるべきか?」、それが問題だ!

2015/11/18 中西 全二

 プロジェクトマネジャーは、できるかぎり現場の作業はメンバーに任せ、
プロジェクトマネジメント業務に注力することが重要である。
しかしながら、以下のケースでは、どうだろうか?

ケース1:
 プロマネ自身がエースメンバーとしてカウントされており、
 いわゆるプレイングマネジャーである場合。
 プロジェクトマネジメント業務に注力したくても、そうすると、
 エースメンバーが不在となり、マンパワー不足になってしまう。

ケース2:
 プロジェクトは深刻な状況であり、メンバーに任せるのは不安である。
 プロマネ自身が作業した方がうまくいくと感じている場合。

もちろん、PMBOKに具体的な解決策は記述されていない。
私自身も一般論としての解決策を提示できない。

これは私の問題ではなく、その場にいるあなたの問題である!

蛇足であるが、以下のような対応をするプロマネを私は知っている。

ケース1:
 プロマネがエースメンバーとして活躍し、プロジェクトマネジメントを
 放棄し、昔ながらの3K(勘・気合・根性)で頑張っている。
 ちなみにこのプロマネはPMP取得者である。

ケース2:
 プロマネが毎日深夜および土日も働き、経験値を高めている。
 メンバーはいつまで経っても経験値が高まらず成長できない。
 プロマネのボヤキはいつも「メンバーが育ってくれない!」