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PMリレーエッセイ

 
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社外に出よう、そこには…

  • 日付:2017/12/25
  • 名前:中嶋秀隆

 先日、PMI日本支部の大阪での成果発表会で、6つのプレゼンを聞く機会をもらった。私生活へのPMBOKの応用から、最新のEVMの活用例、医療分野・教育分野へのPMの活用…など、どれもよくねられた内容であった。
 そこで感じたことのひとつが、社外で活動することのすばらしさだ。年功序列・終身雇用の慣行が過去のものとなった現在、社外に出て、外部の人と交流し、切磋琢磨することをすすめたい。
 私がかかわるPMBOK翻訳活動の日本チームには、立派なメンバーがそろっている。PMの諸事情に精通する人もいれば、ソフトウエアを自由に操れる人、編集に詳しい人、際立った知的スタミナと持つ人など、多士済々である。そういう人たちと活動するのは、楽しい。
 先日の大阪でもプレゼンでも、発表の中で、社外に出ることの効果が、いくつかのフレーズで語られていた。
 1)  社外にも優秀な人、魅力的な人が大勢いる。
 2)  社外の人と接すると、前向きの刺激をもらえる。
 3)  いろんな人と一緒に活動することは、人生にいろどりをそえてくれる。
そんなわけで、どんどん社外に出よう。さいわい、PMの諸団体にそのは受け皿がそろっている。
 



人生(目標)プロジェクト

  • 日付:2017/11/20
  • 名前:中西全二

 今年もあと一か月となってきた。
今年もいろいろなことがあった。
PMBOKも第6版にリニューアルされた。

 現在、多くのプロマネのみなさんは、「2017人生プロジェクト」の終結を実施しているところであろう?! 

  • 過去に私が実施したあるセミナーで、参加されたプロマネの方に、「あなたの最も大切なプロジェクトはどのプロジェクトですか?」という問いかけをしたときに、『自分の人生のプロジェクト』を挙げたひとはほとんどいなかった。ほぼ全員、『組織の業務プロジェクト』をあげていたが・・・


 あなたの「2017人生プロジェクト」は、あなたの人生の目標に強く結びついていただろうか?
もし、結びついていないのなら、あなたは人生の大切な時間を浪費していたのかもしれない。プロジェクトの達人ともあろうあなたが!

 そろそろ、「2017人生プロジェクト」の総括を実施し、来年以降への教訓を整理していこう!


 そういえば、PMBOK第6版では、ビジネスとプロジェクトの関係がより強調され、また教訓登録簿というものが新しく増えている。
 



2万と7千

  • 日付:2017/11/15
  • 名前:中嶋秀隆

  ちょうちょ ちょうちょ 菜の葉にとまれ 菜の葉に飽いたら 桜にとまれ
  桜の花の 花から花へ とまれよ 遊べ 遊べよ とまれ

 誰もが口ずさんだ童謡だ。これに関係する数字で、2万と7千の対比をご存じだろうか? 米国の心理学の研究によると女性は1日に英単語を2万語話せば満足し、男性は7千語で充分とのことだ。その差は実に約3倍である。
 ビジネスの現場では、限られた時間内に、限られた情報をもとに、できるだけ合理的な意思決定をめざす。例えば、1時間の会議の中で、現状を言語で要約し、判断基準を決め、意思決定をし、結論に至る。そこでは、論点が不明確であったり、論理に飛躍があったり、具体例による説明がなかったりするのはよくない。この発想を男性は引きずることが多い。
 結婚したカップルがある年月を一緒に暮らすと、多くの場合、妻が話す役、夫が聞き役という役割分担が自然にできあがる。そして、夫は聞き役に徹する間に、妻の話の論点が次々に変わることに驚いたり、焦点が絞られていないことに混乱したり、いつまでも結論に至らないことにイライラしたりする。ビジネス会議でなじんでいる論理的な展開でなければついていけないからだ。そしてつい、妻の話を遮って「結論は?」訊いたりする。話の流れを遮られた妻はオカンムリだ。無理もない。妻は自分の話を夫が聞いてくれないと感じるからだ。
 また、妻が長話(失礼!)をしていると、妻は、自分の話に夫の注意が充分注がれていないと感じることがある。聞いているような顔をしながら、何も聞いていないようだ。せっかく一生懸命、話しているのに、情けない。そこで彼女は、「聞いるの?!」と夫に詰め寄る。
 一般に、妻の話に夫がビジネス会議の論理性(言語による現状の要約、判断基準、意思決定、結論)を求めるのはお門違いかもしれない。何しろ妻は、冒頭の「ちょうちょ」の歌のように、菜の葉から桜、花から花へ…と話題を展開しながら、1日の基準(英単語で2万語)を満たそうとしている真っ最中だからだ。それを途中で遮り「結論は?」訊くのは、失礼千万というものだろう。
 同様に、妻が夫に「聞いるの?!」と詰め寄るのも、どうだろう。建設的な結末を望むのには無理があるかもしれない。
 これにまつわるクイズをお出ししよう。1年12か月の中で、女性の口数が最も少ない月は?
 正解は2月。その心は、旧暦の如月(きさらぎ)で、気温が低く、たくさんの服を重ね着するから?…ではなく、12か月の中で、最も日数が少ないから。
 



自笑と外国語

  • 日付:2017/10/15
  • 名前:中嶋秀隆

 レジリエンス(再起力)の中核に、自分を笑い飛ばすことがある。これは、自嘲でも卑下でもない。自分を価値ある存在として認めつつも、不完全でかっこ悪い点が少なくないことを認める姿勢だ。学校教育やビジネスの現場では、正解に注力するあまり、不正解に意味を無視しがちであり、自分を笑い飛ばす場面はあまり多くないようだ。
 だが、外国語の学習では自分を笑い飛ばすチャンスがふんだんにある。一定期間、身を入れて外国を学ぶと、気が付くことがある。それは、どんなにやっても、その効果には限界があるということだ。私も半世紀以上にわたり英語と格闘し、そのおかげで、英語の映画や小説・随筆を楽しみ、国際ビジネスの現場を数多くこなし、英語の書物の翻訳書を発刊していただいている。あるとき、親しい米国人から指摘されたことがある。「君が話す英語には the が多すぎるね」と。こちらでも、自分が話す英語で冠詞と使い方と時制の一致に不備があることは、百も承知である。そして、収穫逓減の法則によれば、そこで完璧を目指すのは有効ではない、と開き直っている。というわけで、その辺の不備は、笑うしかない心境だ
 米国を一人旅していた日本人が、ニューヨークからシカゴまで汽車で行くために、駅の窓口で切符を買おうとした。  
 “To Chicago”
というと2枚の切符を渡された。そうか、to ではなく for が正しいのかと思い、
 “For Chicago”
 というと4枚の切符を渡された。
困った彼が、「えーと」というと、8枚の切符を渡された。
 こういうトンチンカンなやり取りが、外国語のコミュニケーションではよくある。日本語で苦労している外国人も同様だ。
 上智大学のドイツ人の先生が、東京駅からバスに乗った。運転手さんに「四谷についたら、降ろしてください」というつもりで「四谷についたら、殺してください」といった。運転手さんが彼のリクエストを聞き入れなかったおかげで、彼は今も元気に教鞭を執っておられる。その彼は魔法瓶を買いにスーパーに行き、店員さんに「未亡人をください」といったそうだ。
 このドイツ人には同情の余地がある。彼は日本語をアルファベットで記憶しており、「降ろしてください」OROSHITE KUDASAI と「殺してください」KOROSHITE KUDASAI の違いは、冒頭のK の有無のみである。MAHOBIN と MIBOHJIN は、どちらも M で始まり、IN で終わり、語の中に HOB を含むなど、共通点が多い。
 自分を価値ある存在として認めつつも、不完全でかっこ悪い点が少なくないことを認めるよう。そのほうが、気楽で楽しい。そして、レジリエンスを高めるためにも、外国語の学習にチャレンジしよう。
 



歯科治療プロジェクト2017

  • 日付:2017/8/20
  • 名前:中西全二

 以前に虫歯治療の話を掲載した。
今回はそのリニューアルプロジェクトの話である。
前回とは異なるプロマネ(歯科医)が担当している。

【その1】
 今回は、最初の段階で、スコープについて、スポンサーである私とプロマネである歯科医との間で議論された。
とりあえず、虫歯を治すだけなのか、「親不知」の歯も含めたトータルケアをしていくのか ということである。
これにより、「どのような状況になったら、プロジェクト完了とするのか」も理解できた。

【その2】
 毎回、口腔内(歯)の状況を撮影し、「見える化」した上で、本日の治療および今後の治療を一緒に確認している。
これにより、安心して、プロジェクトの進捗状況を把握できている。


このプロジェクトを通して、私はいろいろな教訓を得ている。

<1>プロマネはスポンサーの意向に従うだけでなく積極的に自分の意見も主張すること
    私はできるだけ「親不知」の歯は抜歯したくなかった。理由はご想像に任せる・・
    しかし、プロマネ(歯科医)は以下の名言を吐いた。
     「歯を残すために、敢えて歯を抜くとも大切です!」
    この一言で、私は「親不知」を抜歯する決心をした。

<2>プロジェクトを可視化し、常にスポンサーを安心させること
    いくら、プロマネ(歯科医)を信頼していても、「すべてお任せ」ということでは、
    見えない口腔内のことだけに患者(私)は不安になってしまう。
    きちんとプロジェクトの進捗状況を見せることはとても大切である。

 <3>ステークホルダー・エンゲージメント・マネジメントを行うこと
    「私があなたにすべてをお任せします」という姿勢を見せても、
    プロマネ(歯科医)は歯磨き指導等も含めて、
    いろいろ私を巻き込もうとしている。この姿勢はとても重要であると感じた。
 
蛇足
 もしかすると、歯科大学では、「プロジェクトマネジメント」の講義を必須科目として
 いるのかもしれない・・・
 



テイラリングの成功例

  • 日付:2017/8/15
  • 名前:中嶋秀隆

 『PMBOK®ガイド』はプロジェクトマネジメントのガイドラインを示すものであるが、有効に活用するには「テイラリング」が不可欠である。「テイラリング」をは、端的にいうと「取捨選択と肉づけ」のことだ。身近な成功例を2つ紹介しよう。大学と企業で本当にあったことだ。
 ある大学の理工学部で4年生諸君に「プレゼンテーション技法」の講義をさせていただいて19年になる。最初の時期に講義のアレンジをされた先生方が、4年生全員の卒論の中間発表をプレゼンテーションで行わせることとし、それから毎年、秋に実施している。それには先生方が私どもの講義の要点を集約してオリジナルのチョックリストを作られた。それを全員に配り、その場で活用して、効果を上げている。
 ある大企業では2人のベテランが私どもと協力して「プロジェクト・チームに参加する際に知っておくべきこと」という社内向けセミナーを立ち上げた。PMの標準ステップに2人のベテランの知見を融合させ、すばらしいものになった。受講生のフィードバックの上々で、ご本人たちも「30年前の自分に受けさせたい内容」という出来ばえである。
 セミナーを提供する立場からいうと、標準セミナーの受講後、受講者の対応は2つに分かれるようだ。すぐれた受講者は「標準手法はわかった。それを自分の現場にどう当てはめるかは、自分の腕の見せ所」とばかり、活用に積極的に取り組む。上の2つの成功例がそれにあたる。一方、「標準手法はそうかもしれないが、自分たちの環境ではここが違うから、適用できない」と決め込んでしまう、残念なケースも、数は多くはないが、ないわけではない。
「テイラリング」で「取捨選択と肉づけ」をするには、当事者が自分の頭で考え、最適解を出すという姿勢と作業が必要であるようだ。



啐啄同時(そったくどうじ)

  • 日付:2017/5/15
  • 名前:中西 全二

 休日に、ふと、三省堂大辞林を眺めていたら、「啐啄同時」という言葉に出会った。
   (注:辞書を読んでいたわけでも、引いていたわけでもない)

啐啄同時
禅で,機が熟して悟りを開こうとしている弟子に師がすかさず教示を与えて悟りの境地に導くこと。
啐啄  
〔「そつ」は「啐(さい)」の慣用音。雛(ひな)がかえろうとするとき,雛が内からつつくのを「啐」,母鳥が外からつつくのを「啄」という〕
①禅において,師家と修行者との呼吸がぴったり合うこと。機が熟して弟子が悟りを開こうとしているときにいう。
②得難いよい時機。

  具体的に言えば、
  <1>まず、雛鳥が卵の殻を内側からつつく 「啐」
  <2>親鳥が卵の殻の同じ部分を外側からつつく「啄」
  <3>すると、卵の殻が割れて、無事に雛鳥が出てくる
 
このことから、私は以下のことを感じた。
 ・初めに、雛鳥がつつくこと
 ・その状況をきちんと把握している親鳥が同じ場所をつつくこと
 両者が、この順番で存在して、初めて、雛鳥がでてこられるのだ。
 ①雛鳥につつく意欲がなければ、何も始まらない。
 ②親鳥の適切なサポートがなければ、雛鳥は出てこられない。
雛鳥をメンバー、親鳥をプロマネとみなすと、とても興味深い。

プロジェクトの現場にて、
 意欲のないメンバーを無理やり指導してつぶしているプロマネ、
 メンバーのやる気を察知できずに、忙しいふりをして放置しているプロマネ
どちらも困ったものである・・・



欧州のよいイメージ

  • 日付:2017/3/15
  • 名前:中嶋秀隆

 プロジェクトマネジメントの仕事でスペインに出かけた。その際、バルセロナでのサッカー観戦の帰途、嬉しい出来事があった。同行の鈴木さんと会場のカンプノウ・スタジアムを出ると、ほどなくして、1人の女性が私を追いかけてきた。彼女は私にユーロ札を2枚示し「これ、落としました」と渡してくれた。私はジャケットのポケットの中身を探っていたので、そこで現金を落としらしい。「グラシアス」とたどたどしくお礼を述べ、ありがたく受け取った。日本出発前、スペインではスリが多いから気を付けろ、と何度も注意されていたにもかかわらず、現実には、全く逆の展開になった。鈴木さんと私は、「世の中、捨てたものではない」との感を深めた。
 これに類する思い出がオランダでもある。数年前、家族でオランダに旅行し、アムステルダム市内でタクシーに乗った。その際、タクシーを降りた鉄道の駅で、家族の1人がタクシー車内に財布を忘れたことに気づいた。たまたまレシートをもらっていたので、そこに記載された番号に電話してみた。すると、タクシー会社では車両と運転者を見つけてくれ、ほどなくして、財布が戻った。
 いずれも、欧州のよいイメージをくれた、ありがたい出来事である。



網棚に注意!

  • 日付:2017/2/19
  • 名前:中西 全二

 とある日の朝の通勤時の出来事であった。
地下鉄の座席に座っていると、網棚からカバンが私の左腕に落ちてきた。
かなり痛かったが、持ち主が、軽く「すみません」とつぶやいたので、私は何も言わずに我慢した。おそらくカバンには重いパソコンが入っていたようである。その日は一日中、左腕が痛かった!
そして、その日は「私の星座占いは最悪」という日であった。


さて、プロジェクトマネジメント的コメントをしよう。
(トンカチを持った子供はどこでもトンカチを使いたがるものである)

<1>リスクマネジメント
 目の前に立っているカバンの持ち主がカバンを網棚に置くときは、「奥の方まで入れてカバンが落下しないようにしてくださいね!」と笑顔でアドバイスする。さらに、カバンの落下に備えて、自分の腕は引いておく。 予防対策&発生時対策である!

<2>コンフリクトマネジメント
 私は日本流の対応をした。つまり何も言わずに我慢した。・・・回避
欧米流(?)の「腕が痛いので、念のために医者に行くので、あなたの名刺をください」という対応はできなかった。・・・対峙
プロジェクトマネジメントのトレーニングでは、回避ではなく対峙をするように説明しているにもかかわらず。

これは日本の朝の通勤時のよくある出来事であり、プロジェクトの現場ではないと自分に言い聞かせた。



旅行も事前準備

  • 日付:2017/2/17
  • 名前:中 憲治

ポルトガルへの4泊6日の駆け足ツアーに行ってきた。ポルトガルの実質観光日数は3日といった、本当の駆け足であった。ポルトガルを旅行先に選んだ理由は、司馬遼太郎の街道をゆくシリーズ「南蛮のみちⅡ」を読んだことにある。フランシスコ・ザビエルのスペイン、フランス、ポルトガル時代の後を辿ったこの本で、フランシスコ・ザビエルがアジアへの渡航の出帆地となったリスボンを訪ね、当時に思いをはせている一節に関心を持ったことにある。ポルトガルの主なる観光地を辿るツアーが、ポルトガルの大航海時代の港であるリスボンのテージョ川河口地域をカバーすることと格安で行けることがツアー参加の決定理由であった。旅行に行く前に「南蛮のみちⅡ」を読み返したことにより、単に観光地を訪ねるのでなく、最初に日本に西洋文明とキリスト教をもたらせたポルトガルとその起点となったリスボンに強い関心を持つことができ、このことにより新たな発見もあった。
ポルトガル人が最初に日本を訪れたのは、1543年。種子島にポルトガル商船が難破し打ち上げられ、その時鉄砲が伝わったとされている。しかし、テージョ川河口にある大航海モニュメントにはタイルで世界地図が描かれており、ポルトガルが世界各国と接触した(ポルトガルにおける各国の発見)年が記載されている。日本の発見は1541年となっている。現地在住の日本人のガイドさんの説明では、1541年に周防の大内氏との接触が最初とされているそうである。この時に種子島には鉄砲の原材料となる砂鉄が豊富であることから、砂鉄を入手することを目的に種子島を訪れたのが真実だそうである。
大航海時代はポルトガルのエンリケ航海王子により開かれ、ポルトガルとスペインの競争により拡大したといわれるが、バルトロメウス・ディアス(ポルトガル)のアフリカ西海岸到着1488年、コロンブス(スペイン)の西インド諸島発見は1492年、ヴァスコ・ダ・ガマ(ポルトガル)のインド航路発見は1498年、カブラル(ポルトガル)のブラジル発見が1500年、マゼラン(スペイン)の世界1周が1519年~1522年となっている。
フランシスコ・ザビエルがアジアへの布教のためリスボンを出帆したのが1541年、日本への来航は1549年、その時のサンチャゴ号は700トンの帆船であった。
このようなことを知って、その当時のことを想定しながらテージョ川河口を眺めると、感慨も深いものがあった。旅も段取り八分であると思う。



ゼロ・トレランス政策

  • 日付:2017/1/25
  • 名前:中 憲治

「ゼロ・トレランス/Zero Tolerance」とは日本語では不寛容、あるいは非寛容と呼ばれている。日本社会では、寛容であることは善であるとされてきたと思う。しかし、それが行き過ぎると、社会の治安・安全が乱れてきて、結果として住みにくい社会を生み出していくこともある。
「ゼロ・トレランス政策」が実行されて成果を上げた例として、1994年~2001年までニューヨーク市長を務めたルドルフ・ジュリアーニ氏の政策がある。1990年代前半のニューヨーク市は治安が悪化の一途をたどり、凶悪犯罪も多発している。ジュリアーニ元市長が採用した「ゼロ・トレランス政策」は「壊れ窓理論」を適用したといわれている。「壊れ窓理論」とは1982年にジェイムズ・Q・ウイルソンとジョージ・L・ケリング両氏により、犯罪防止の為の一つの概念として発表された理論である。
概要すれば、窓ガラスが誰かのいたずらで壊されていても、“子供のいたずらであろう、たいしたことではない”と見過ごしていると、いずれは全ての窓ガラスが壊される、それは地域の住民の体感治安レベルが次第に低下につながり、犯罪の多発を招くという理論である。
最近の日本社会の些細な事件、出来事を見ていると、下品ないたずらをして、ネットに掲載して喜ぶ、人から不評が上がってくると、それが注目を集めているとして、更にいたずらが度を増していく。あれが許されるなら、私だってと真似をする不届き者が増えていく。まさに「壊れ窓理論」を体現しているような出来事が多くなっている。大雪で飛行機が飛ばないと言って空港のカウンターで狼藉をはたらく。このような明らかに微罪といえる犯罪行為が目立つが、この程度は不愉快であるが、取り締まるまでもないとしていると、それは日本社会の体感治安レベルの低下を招くことに繋がる。
ジュリアーニ氏が行った、些細な犯罪をなくすために最初に行ったことは、路上の強請りの撲滅である。信号が渋滞で停車した車の窓ガラスに水をまいて汚い布でふいて、運転手に脅しをかけてその料金を強要する行為を徹底して撲滅することから始めた、このような小さな犯罪を撲滅する対策が犯罪件数のまでを57%減少などに繋がり、ニューヨークは安全な街としてよみがえり、観光客数も45%増加につながったといわれる。汚くて、怖くて乗れないと言われていた地下鉄も、2004年にニューヨークを訪れた時に乗った地下鉄は落書きも全くなく、日本の地下鉄よりもきれいと感じるほどであった。
安全な社会を維持していくためには、時によっては不寛容な対応も必要なのではないだろうか。



大掃除、スコープは?

  • 日付:2016/12/26
  • 名前:中 憲治

先日、妻が予定していた計画が流れた日、突然今日予定があるのか、特にないなら、大掃除をしようと提案(指示!)してきた。当然の流れとして、私の意向とは関係なく、その日は年末大掃除の日となった。
大掃除となれば、例年、窓や網戸を洗い流すことも行っているため、網戸は9月に家の外壁塗り替えを行った時に張替えを行っておりこれは除外項目となるな、でも窓は洗うのだろうと考え「窓も洗うのだよね!?」と尋ねると、「なんで?最近やったばかりじゃない、必要ないわ!」との返事。記憶を思い起こしてみると、外壁塗り替えの後、あまりに窓ガラスが汚いので、一気に洗い流してことを思い出した。だとすると大掃除とは何をスコープにするのかな?と思い、「何するの?」と質問すると、「フローリング床のワックス掛けに決まっているでしょう。長い間行っていないのだから!」との回答。だったら、最初から今日は大掃除でフローリング床のワックス掛けをおこなう。1Fだけでなく2Fも行うよ!」と言ってもらえれば、「あれもやるのか、これもやるのかと思い悩むこともないのに!」と胸の内でつぶやくことになる。その後も、ワックス掛けを行うためには、カーペットやソファーを部屋の外に移動してしまわなければ、何処に移動させるかな?と考えていると、「ソファーは移動させないでやるの!」との指令。どうやるのかなと観察していると、「何故手伝わない!カーペットは外に出して!と矢継ぎ早に指令が下る。カーペットを部屋の外に出すためには、外に置く場所もなく、結局、ブルーシートを庭に敷き、その上に置くことにしたが、それならばソファーもそこに出した方が圧倒的に効率が良いのにと思い、提案すると「それなら、やって!」。その後は作業は順調に進んだ。年末大掃除プロジェクトにおいても、最初にスコープを明確にし、その為に必要な作業を洗い出し、作業手順を決めることがいかに重要かはわかっていたが、それを相手に理解させることの重要さと、困難さを味わった1日だった。



相談の鉄則

  • 日付:2016/12/15
  • 名前:中嶋秀隆

 プロジェクトには問題がつきものだ。不確実要素があることを知りながら、スケジュールや予算を作り、しかもプロジェクトの状況が刻々変わることを考えれば、問題は起きて当然といってよい。そして自分の手に負えないことは、早めにエスカレーションせよ、とプロジェクトマネジメントは教えている。

 そんなとき、未熟なメンバーがやりがちなのは、上司のところにかけよって、「たいへんです。どうしましょう」と指示を仰ぐことだ.これでは、本人の成長は期待しがたい。自分の頭では何も考えずに、解決策を考えることを上司に丸投げしているからだ。

 こうした状況で、プロは①課題の説明、②推奨案の提示、③根拠の説明、の3つのステップで対処する。

 まず「課題の説明」で、ことの重要性と緊急度を簡潔に伝える。次ぎにくるのが、「推奨案の提示」だ。結論を先に言うのは、ビジネスの常識である。ここで、上司の合意が得られれば、そのあとの「根拠の説明」はスキップし、推奨案を実行に移せばよい。

 上司の合意が得られなければ、判断の根拠を示して、説得する。この場合、解決策をあらかじめ3つ作り、それぞれにつき「長所」(Pro)と「短所」(Con) を一覧表にまとめる。

 インテルに勤務していたときには、これを要約し、 相談に来る人には“What” ではなく、”How about” で選択肢をもってくるように、と言っていた。



「型破り」と「形無し」

  • 日付:2016/11/20
  • 名前:中西 全二

 10月9日の中嶋氏のコラム『知識体系と「守破離」』から思い出したことがある。

10年ぐらい前に、ある歌舞伎役者が話していた内容である。

  歌舞伎は過去から伝統を継承していかなければならない。(守)
しかし、自分の代で、継承したものを乗り越え、さらなる独自の
ものを積み重ねていかなければ発展・成長はない。(破離)
そして、これを実現できる者が「型破り」といわれるのである。


 確かに「型」という文字は、がっちりしており、それを破って
先に進むのは、並大抵のことではないと感じる。
人間は、長年かけて完成させた自分の型にしがみつく傾向がある。

ちなみに、しっかりした「型」もないままに、いろいろ変形させてしまうのは、
「形無し」になってしまうそうだ。
確かにこちらの「形」はすぐに崩れてしまいそうだ。


 年末年始に時間を確保し、自分自身の「型」は何か?
そして、それを破ることにチャレンジしているのか?
振返ってみたい!



リスク2題

  • 日付:2016/11/17
  • 名前:中 憲治

最近気になったリスクに関する出来事2つ
 ①駆けつけ警護 閣議決定
 南スーダンのPKOに関連して、安保関連法の改正後、最初の適用事案として「駆けつけ警護」の付与を閣議決定した。しかし、現在南スーダンにおいては、治安情勢が悪化しており、自衛隊が戦闘に巻き込まれるリスクも想定されると言われている。そこで、政府は活動範囲を「首都ジュバおよびその周辺地域」に限定した。朝日新聞の記事では、稲田防衛大臣の言葉を借りれば、これにより「(自衛隊の活動は)銃撃戦が行われるような苛烈な現場で行うことは想定されない」「他国軍を駆けつけ警護することは想定されない」など想定されない事態のオンパレードとなっている。想定されない事態が発生した時は、「想定外だった」の一言で釈明することが想定される。福島第一原発事故の時、東電が繰り返した言い訳であり、その後のマスコミでも引用された言葉である。発生した事態が想定外であれば、日本の司法では、結果責任は勿論過失さえ問われないことが想定される。日本のリスクマネジメントの成熟を阻害する魔法の呪い言葉である。
 ②熊出没、注意!
 先日、晩秋の中山道を歩いた。岐阜県の恵那市、大井宿から御嵩宿までのおよそ30㎞を歩いたが、平日であった為か、誰一人として歩いている人とは出会わなかった。江戸時代の中山道と余り違わないと思われる快適な山道が続く道を快適に歩いていると、「熊出没、注意!」の看板に出くわす。出来るだけその場を早く離れようと焦って早足で歩き続け、大湫宿までようやくたどり着く。大湫宿の公民館で聞いた話は、私をさらに惑わす事となった。
 ①熊の行動範囲は非常に広く、20~30kmは想定される、熊の出現場所から脱出しようとすることはあまり意味がない。
 ②私が見た看板は、2~3年前のもので、今年は熊出没の情報はない。看板が設置された原因となっている2~3年前の熊出没情報も実は定かでない。
 ③最近では、熊よりも7匹ほどの野犬の方が近隣の住民のリスクとなっている。
 ④熊の出現は防ぎようがない、野犬も同様だ。
 中山道歩きを計画した時は、熊対策の為の「クマよけ鈴」を持って行こうと考えていたが、「まあ、大丈夫だろう」と高をくくっていた。
 幸にして「熊の出現」というリスクの出現には遭遇しなかったが、「熊出没、注意!」の情報に遭遇してもどのように対処(発生時対策)してよいのか皆目わからない状態だった。このことをFBにUPしたところ、SMEからコメントがあった。曰く「熊への対策は出くわさないこと(予防対策)、携帯ラジオのボリュウームを大きくし、クマよけの鈴を鳴らし続ける事!」それしかないのね!



   

バーチャル・チームを最大限に活用する

  • 日付:2016/11/15
  • 名前:中嶋秀隆

 香港で2016年11月5日に、Asia Pacific PM Congressが開催された。そこで、バーチャル・チーム活用の工夫を説明したプレゼンテーションがあった。発表者は仏金融機関、ソシエテ・ジェネラルのCOOの男性で、演題はMaking a Difference with Virtual & Multicultural Project Team。それによると…

 バーチャル・プロジェクトが一般化し、バーチャル・チームはこんにち、「新たな普通のこと「(new normal) になった。そこにある課題は経験上、①タイム・ゾーン、②異文化コミュニケーション(例:③ロケーション(MBWAができない)の3点に集約される。
 一例として、次のようなプロジェクトのマネジメントを任されたら、どうすべきか?「現在、欧州の拠点で稼働しているシステムを、インドの子会社を活用して、香港とシンガポールのユーザーにインストールする」
 発表者は、おすすめの打ち手として、近年の電話料金を航空運賃の大幅な下落という果実を活用しよう。まず、Technology の面で電話会議やTV会議を多用すべきである。例えば、欧州の拠点とインドの子会社、香港とシンガポールの4地域でいずれもが勤務している共通の活動時間が3時間に限られているとしよう。それでも、4地域で共通の時間帯に1時間のチーム打合せを毎日行えば、チームとしては、1日合計19時間の活動ができる。
 さらに、意識してTravel(出張)を織り込もう。面談の機会を確保することで ”Team spirit” を形成することが大切である。そして、キックオフはできるだけ一堂に会してやろう…というものであった。
 私は、バーチャル・プロジェクトの新たな方向を示しているものとして、興味深く聞いた。




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