プロダクトの品質?
ここ6ヶ月以内に所有する電気製品がたびたび故障している。
それぞれに対する私の感想である。
<HDDビデオレコーダー> 受容
2年使用していたが録画できないときが時々発生
→自分でHDD初期化し様子見(保証期間内なら修理を依頼した)
インターネットで調べて見ると、いろいろな障害事例が
掲載されていたが、多くの使用者が諦めモードであった。
<パソコン> 受容
時々フリーズ
→OSクリーンインストールし様子見
私の経験上、システムなんてこんなもんでしょ・・・
<自動車のETC> 迂回策
ETCカードを認識せず
→部品交換で正常になる
高品質を売り物にしているメーカーの車種だったので
トラブル自体は非常に不愉快であったが、サービス部門の対応が良かったので
最終的にはこのメーカーへの好感度アップ
<HDD録画機能付液晶テレビ> 受容
5年使用していたが、電源ONが50回に1回程度しか
できない
→電源をOFFにせずにスタンバイ状態で使用
このメーカーの製品は過去にもトラブルがあったので諦めモード
組み込みシステム、HDD内蔵なら、電源ON時の初期処理も複雑だから
はじめから覚悟すべきであったと反省・・・
今回のコラムは私的な恨み辛みを述べたいわけではない!!
高機能な製品なのでそれなりに複雑なシステムが組み込まれており
品質を維持するのが大変な時代になってきたということを再認識・痛感したと
述べたいだけである。
そのため、メーカー名、製品名は伏せたが、すべて国内有名メーカーである。
(そもそも、国内有名メーカーなら高品質という私のパラダイムが問題だが・・)
PMの観点では「品質とはプロジェクトユーザの要求仕様に合致すること」である。
私は家電製品のプロジェクトユーザではないので、私のニーズを満たしている必要はない。
きっと、「プロジェクトユーザは(保証期間内は無償修理するので)それを考慮した品質を要求しているのだろう」と邪推している。
人芯経営論 ・・・採用に関して
そろそろ多くの企業が新卒の研修を終了し、現場に配属されている時期だと思います。研修講師の仲間とは、毎年新卒研修の状況などについても話し合いますが、今年は多くの講師がかなり戸惑っていました。2002年度(高等学校は2003年度)学習指導要領による教育(ゆとり教育)を受けた世代が、社会に本格的に出てきました。一般的な事例ではないかもしれませんが、こんな話がありました。
1 研修開始時間になっても全員がそろわない。遅れて入ってきても平気。
2 注意すると「全否定された」などと言って出てこない。
3 教えていて反応がない。質問をして当てるとようやく答える。
「ゆとり教育の問題点」をネットで検索すればたくさん出てきます。制度については個人では変えられないですから、実務的な対応について考えたいと思います
1 採用方法
私も過っては企業の人事に所属しており採用活動もしていました。現在、企業の採用活動担当者の話を聞くと、ネットは使っていますが、基本は当時と殆ど違いがありません。履歴書などで確認してある程度絞った上で、何回かの面接や試験をして選びます。面接で聞くことは、相変わらず「学生時代はどんなことをしてきた」「わが社を応募した動機は」「入社してやってみたい仕事は」などステレオタイプ的な質問ばかりです。いまどきの学生は、その程度の質問には、模擬練習して対応済みです。時間の無駄とも言えます。採用活動に関する、問題点は、採用する企業側にあります。
●これからの自社には、どのような人材が必要なのか、しっかり定義していないことです。人材の定義は、知識や能力だけでなく、考え方や人間性(コミュニケーション能力・協調性・性格)や社風に合うかなど、幅広い領域です。知識などは、専門知識以外は、学生時代に学んだものが、実社会ですぐに役立つものはまれです、実際、必要な知識の大部分は会社に入ってから教育されます。採用活動をするに当たり、そうした多面的な能力を定義して採用活動をしている企業をあまりみかけません。
●自社として必要な人材が定義されたなら、それを確認する試験なり質問します。個人のプライバシィに関する質問はすべきでありません。ですから、企業で起きたトラブルをケーススタディーとして、その場合の対応方法を質問します。たとえば電話を使ったロールプレイを実施するなどの方法もあります。より現場に近い事例を使用して、その場合の企業として求める望ましい対応を見るなどいろいろな工夫で必要です。
●一般に面接官や採用担当者は、人事担当や役員ですが、実際の現場に関して詳しいとはいえません。また、直接新卒の人達と仕事をすることはまずありません。配属予定先の上司や同僚となる人に面接してもらい、感性で、この人だったら一緒に仕事をしても良いと思える人、好き嫌いで選んでもらう。その結果、責任や思い入れもでき、万が一思惑違いでも、責任の一端は選んだ人にもありますから、責任回避が難しいです。
私が採用担当していた時も、やはり多数の応募があり、すべてを詳細に検討することも会うことも時間的には難しく、最初に書類で無難な選択肢で選んでいました。しかし採用はプロジェクトです。まず初めに目的(採用したい人物像)をはっきりと定義し、目的を達成するための方法を考え、コミュニケーションを計画するプロセスが必要です。
<余談1>
今月の映画は「インセブション」を見に行きました。好き嫌いがある映画だと思いますが、私はとても好きな傾向の映画です。脳科学や心理学などの要素がとても入っています。
人の夢(潜在意識)の中に、イメージや思考をインプットするために、その人の潜在意識の中に潜っていき、目的の考え方を植え付けようとします。潜在意識は何層にも階層が分かれ、深くなるほど時間が早く進み、表層の5分が深層では20年に感じられたりしています。 意識に入られた人も、入った人も、夢の世界ですが、現実世界と認識します。映画「マトリックス」と同じようにデジタルの仮想世界も、その中にいる人には現実世界です。
現実の世界では、潜在意識に考え方や思想を植え付けることは、頻繁に簡単に数限りなく行われています。たとえば、テレビやマスコミは、流行の服や色やお洒落なライフスタイルの価値観を植え付けます。飲めばスカッとするイメージの飲料のCMはよく流れ、リフレッシュしたいときには飲みたくなります。新聞やニュースは世論調査で、大多数の意見と言われているものを伝えています。いずれも知らないうちに自分の考えや好みや価値観に転嫁されています。教育もその一部とも考えられます。
今、私たちが存在している現実世界が、感じているような物質世界であるか、映画のような精神世界なのか証明が難しいと思います。般若心経では「色即是空、空即是色」と説いています。すべての物はすなわち空(空間、エネルギー、波動)であり、逆もまた真です。最新の科学の量子論では、すべての原子は、エネルギーであり振動です。原子は空間的にはスカスカであり、仮に空間をなくした場合、10万分の1ぐらいの体積になるそうです。実は私たちは振動している塊を、人や物として脳でとらえているだけかもしれません。谷口雅春氏の「聖経」の中で「汝ら感覚にてみとむる物質を、実在となすなかれ。物質はものの実質にあらず」と説いています。少なくとも現実世界の認識は、各々の人が脳の中で情報処理をしている世界と定義した時には、人によって違うのですから、共通の世界などは存在しない理屈になります。美しい世界だと思っている人には美しい世界が存在し、醜い世界だと思っいる人には醜い世界が存在します。
映画の中でも取り上げられている時間は科学の最大の謎の一つです。基本となる時間などは宇宙に存在しないとの理論もあります。実は時間などは存在していないのではないかと言う科学者もいます。弥勒の世界の時間の1000年は人の世界の1日と言います。時間がどのようなメカニズムなのかは分かっていません。ブッタは、弟子に人生の長さを聞かれたときに「一瞬」と答えています。時間は一瞬の積み重ね・継続としてとらえた場合、時の流れもなく過去も未来も存在しないことになります。映画では、脳が感じる空間と時間が、少なくともその世界では現実の空間と時間だと暗示されています。インセブションは、西洋思想の唯物論よりは東洋的な思想が感じられて興味深い映画でした。
別の視点から世界を見るのも新鮮です。「宇宙から見た地球」の映像です。
http://www.youtube.com/watch?v=SDxniIH_4B0
プレゼンテーションのコツ その12
第12回目は、
8月10日に発売となりました弊著の紹介をします。

「人前で堂々と話せるようになりたい」
「理論的に説明したい」
「また一緒に仕事をしたい、と思ってもらいたい」
「『できる』女性になりたい」
そう思ったことはありませんか?
「プレゼンテーション」というと多くの人が苦手意識を持っているようです。
難しく考えないでください。
プレゼンもコミュニケーションの1つです。
プレゼンには特別な才能が求められる訳ではありません。
「コツ」さえ押さえれば、誰もが上手になることができます。
話の構成を論理的に作り上げる力、細かいところまで行き届いた資料のつくり方、
相手に信頼感をもってもらえるような話し方。そういった「プレゼン力」がつくと、
あなたの考えや思いを相手にスムーズに伝えられるようになります。
その力は、大人数を相手にするプレゼンだけでなく、1対1のコミュニケーションでも活用することができます。
私たち女性には、軽やかな所作、朗らかな声、周りを和らげる笑顔など、コミュニケーションをする上で欠かせない、「女性ならでは」の特徴をいくつも持ち併せています。
女性的な感性でプレゼンを「演出」していきましょう。
「演出」するのはプレゼンだけではありません。
「あなた自身」も演出してください。
自己演出する際は、ファッションを戦略として用いることが効果的です。
あなたらしさを印象づけるために、コーディネートのコツを押さえておきましょう。
本書では、プレゼンを成功へと導く鍵となる「コミュニケーション」と「ファッション」を、「演出」という観点から紹介していきます。
前半をプレゼンテーション講師の村松が担当し、後半をパーソナルスタイリストの稲垣が担当しています。
今回は、働く女性向けにということで書いていますが、できれば男性の皆さまにも目を通して欲しい内容です。
『死ぬ前に達成すべき25の目標』追跡調査
3年ほど前(2007年)に『死ぬ前に達成すべき25の目標』(中西全二氏と共著)という本を出版する際、男女10人の有志の方の目標を掲載させていただきました。25個ずつ10人、合計250個の目標です。このたび、4年後の追跡調査としてそれぞれの方に進捗度合いを伺いました。各目標の現状を「達成済み、進行中、中止、変更」に分類し、さらに「自由コメント、気づいたこと、具体的な工夫」を付記してもらいました。8人が文書で回答をくださっています。25個ずつ8人、合計200個の現状は、次の通りです。
達成済み 21個 (10.5%)
進行中 161個 (80.5%)
中止 4個 (2%)
変更 14個 (7%)
4年間の達成率10.5パーセントの解釈は、分かれるところかもしれませんが、比較的短期の目標を適度に織り込み、早めの達成(Early win)を重ねるのは、やる気を維持する上では大切かもしれません。
また、口頭で確認した2人を含め、合計10人の方の、具体的な目標と現状、コメントの一部を紹介します。年齢は当時(1006年秋)のものです。
20代男性
〇将来、愛すべき家族を持つ⇒「達成済み」2010年に結婚、子供もできた。
〇ユトレヒトのドーム塔を再訪する⇒「達成済み」
20代女性
〇転職か独立をする⇒「達成済み」2009年に転職した。
〇イタリアで生パスタを食べる⇒「達成済み」母と二人で。
30代男性
〇液晶TV、HDDレコーダー、2畳の書斎を入手する⇒「中止」物欲の目標は、
達成しても自分の成長ではないので、あまり意味がない。
〇地域の人にパソコンを教える⇒「進行中」さらに困っている人のためにセミ
ナーを予定。
30代女性
〇シアターセットを買って「ロード・オブ・ザ・リング」の上映会をする
⇒「達成済み」65インチTVを買い、実施した。
〇自動車免許を取る⇒「達成済み」パーパー化しつつあり、身分証明に活用。
40代男性
〇いい仕事をして取材され、全国紙に載る⇒「達成済み」
〇欧州のアウトバーンを車で疾走し、スピードメーターを振り切る⇒「達成済
み」
40代男性
〇妻と家庭菜園を持ち、野菜を作る⇒「達成済み」花作り、果実作り中。
〇妻と世界遺産(エジプト、マヤ、ローマ、ギリシャ、トルコ、中国)を巡る
⇒「進行中」妻だけトルコに行った
40代女性
〇家族で韓国へ行く⇒「達成済み」2010年。
50代男性
〇1000mをふたたび泳げるようになる⇒「進行中」スポーツクラブに入り、達
成率30%(300m)
〇美味しいコーヒーを淹れられるようになる(豊かでゆっくりした生活の象徴⇒「変更」「美味しいコーヒー」の場所を発見し、空間の雰囲気( 演出)の大切さに気づいたため。
50代女性
〇88歳の父との海外旅行をもう一度実現させる⇒「達成済み」新目標を計画中。
〇ボランティア活動のリーダー研修(あと4−5年)を滞りなく終了させる
⇒「進行中」あと半年で終了。
60代女性
〇台所をリフォームする⇒「進行中」完成したら友人を呼ぶ予定。
〇東海道五十三次を完歩する⇒「達成済み」2009年6月京都三条着。その後、
新目標として「表装を趣味とし、社会に貢献する」を設定。
「自由コメント、気づいたこと、具体的な工夫」には次のようなものがあります。
・ 理想の自分に近づこうと意識できる。
・ 文書にしておくことで、忘れず、進める。
・ 細かい計画は立てず、楽しく取り組めている。
・ 中長期的な目標が多く、達成・未達を判断しにくかった。具体的な数値
目標を考えたい。
・ 当時を振り返り、「変わらない思い」を懐かしく再確認した。
・ 「自分は何歳まで生きるか?=あと何年あるのか?」に向き合った。
・ 目標をフォトフレームに入れ、見えるところに置いてある。
・ 目標の優先順位に、時間の経過による変化が強く感じられる。
・ 家族の構成や年齢の変化で、各目標にかけるエネルギーが変わる。
・ 仕事中心に生活していたが、それ以外の分野での目標を持つことにより、
生活の行動の幅が広がった。
・ 夫婦2人分の目標を額に入れて掛けている。月1回、進捗ミーティング
を行うこととする。
・ 「なりたい自分」に対して何が足りないのか、もう少し掘り下げた目標
にする必要がある。
・ 段取りを考えないと進んでいきそうにない。
・ 手帳に目標を15個、書き込んでいる。
仕事の進め方や成功哲学を説く本は世の中にあふれていますし、拙著『死ぬまでに達成すべき・・・』もそ1冊にあたると思います。この種の大半の本では、著者の実体験から生まれた考え方やノウハウが紹介されています。そういう本を読んで、自分に100パーセントは合わないという理由で、活用をやめてしまう人がいますが、これは過大評価による誤謬をいわなければなりません。
こういう本で紹介されている考え方やノウハウは、著者なりの試行錯誤や検討プロセスを経て行き着いたものであり、著者が長年履きて、歩きやすい、履き心地が良いと感じている靴のようなものです。著者が履きなれた靴が読者に100合うと期待するのは、無理があります。そういう本からヒントを得ながら、それとは別に、自分で工夫や試行錯誤、検討を続け、自分なりのものを「確立」することが大切です。プロジェクト用語では、「ベースライン」にあたります。
しかし、成長はそこからも続きますし、環境もどんどん変化します。つまり、一度確立したベースラインは「刷新」し続けることが不可欠です。前項の末尾に紹介した「手帳に目標を15個、書き込んでいる」というコメントに注意したいと思います。この方は、目標の数について、拙著が説く25個より、15個の方がしっくりすると考えたようです。その人の判断が入った、立派なベースラインです。そこから刷新を続けることを期待しましょう。
大学の理工学部の先生が学生に伝えているアドバイスがあります。「大学で出されるテスト問題には、大半の場合、正解が一つある。しかし、世の中で遭遇する問題には、正解が一つとはかぎらない。複数あるかもしれない。全くないかもしれない。」これを一歩進める形で、米国の心理学者がいっています。「学校ではまず授業で学習し、そのあとでテストを受ける。しかし、〔人生という学び舎〕では、さきにテストを受け、そこから学ぶという順番になる。」(Al Siebert, The Resiliency Advantage)
まず自分の考え方や目標を確立し、一生を通じて刷新し続けたいものです。
以上
コミットメントとは
三省堂の大辞林によれば、コミットメント(commitment)とは、つぎの意味を持っている。
[1] かかわり合うこと。肩入れ。
[2] 公約。責任。
つまり、責任をもって関わること、責任をもって関わることを明言すること、責任を伴う約束をさし、一言で言えば、『有言実行』のことである。
我々の日本においては、コミットメントは最近の言葉であり、『不言実行』のほうが馴染みが深かった。(今では、死語になっているかもしれないが・・・)
「つべこべ言わずに黙々と実直に仕事をこなし、結果をだす」という意味である。
しかしながら、別の観点から『不言実行』をとらえてみると、「黙って作業しているのだから、もし失敗しても黙っていればわからない。うまくいったら宣言する」というスタイルがとれないこともない。
これでは、関連する周りの人々から信頼されることにはつながらないだろう。
やはり、
@「必ず達成する」という確信・自信・意気込みをもって
A「宣言する」
ことが、グローバルスタンダードな考え方としても必須であろう。
私の中での順位付けは、以下の通りである。
1.有言実行
2.不言実行
3.有言不実行
4.不言不実行
いざという時の振る舞い
出張の途中、道すがらの書店で、池波正太郎の関連の文庫本を買った。帯に「いざというとき、いかにふるまうべきか」とある。
ひとりの個人の一生に「いざという時」は幾度もある。めぼしいものだけを数えても、十指に余るだろう。例えば、進学や就職、結婚、第1子・第2子の誕生といった喜ばしいマイルストーンへの到達がある。一方、年老いた祖父母(4人)との死別も避けられない。
仕事について考えても、変化の激しいビジネス界では、「会社の寿命は20年」といわれている。そこでは、就職した会社の本業が変わったり、予想もしなかった異動を命じられたり、自分の責任でもないのに、部門ごと売りに出されたり、リストラに遭ったりすることも珍しくはない。一個人の就業期間を40年とすると、平均値の法則からいって、少なくとも2−3回はこういう大きな変化に遭遇する。
その間に、育ちつつある子どもは、学校でトラブルに巻き込まれる、体育の授業でケガをするなどのほかに、進学や就職の相談で岐路に立つなど、一筋縄ではいかないこともある。いずれも、親の頑張り所だ。
さらに、実の父母と義理の父母を見送ることも避けられない。物事には順番がある。
自身がケガをしたり、病気にかかったり、住環境が変わったり、技術の進歩が暮らし方や働き方を大きく変えることもある。交通事故や天変地異、はたまた戦争なども起こりうる。
こういうイベントのたびに「何で俺(わたし)が?」とか、「世の中は理不尽だ(Life is not fair.)」と感じることもある。そこが「いざという時」である。その時に「いかに振舞うか」がその人の真価を決める。
プロジェクトではQDC(品質・コスト・納期)の3つの指標で目標達成を求められる。さらに、3つの指標は、毎回厳しさを増す。プロジェクト・マネジャーとしては、針のムシロに座らされていると実感することも少なくない。だが、プロジェクト・マネジャーとして成功する人は、辛酸をなめながら (in a hard way) も、難局を切り抜け、大きく成長している。
心理学者アル・シーバートによると、マイナスの大きな変化への対応のパターンは、1)攻撃する、2)引き籠る、3)ショックを受ける、の3つに大別されるという。そして、ショックを受けたあとに、A)そこで犠牲者となるか、B) それを受け止めて、立ち直り、さらに成長するかが分岐点だとのことだ。
マイナスの大きな変化からのショックを受け止めて、立ち直り、さらに成長するための資質とはどんなものなのか、次回から連載の形で、答えを模索していきたい。
参考資料:佐藤隆介『池波正太郎直伝 男の心得』新潮文庫、2010年7月16日
Al Siebert, The Resiliency Advantage, Berrett-Koehler, 2005 以 上
12人芯経営論 ・・・目標設定方法
プロジェクトでもそうですが、目標があってはじめて計画が作れます。その上で計画を達成する為の施策が検討され実行に移されます。そういう意味では、どのような目標を設定するかは重要です。目標設定の方法は、2種類のアプローチ方法があります。
◎ トップダウン・アプローチ
まず、最初に将来の達成したい最終目標を設定して、そこから徐々に現在に近づきながら、途中途中に1つ上の未来目標が達成できる目標を設定します。より詳細に目標達成の日付を設定することにより、その目標達成するための具体的な活動が定義できます。
野球選手のイチローは小学生の時から大リーグを目指し、元サッカー選手の中田は、小学生の時から、Wカップを目指すと作文に書いていました。最終目標に至るまでの過程として学生時代のクラブ活動からプロ活動への目標設定をしていたはずです。高い目標到達のために必要なスキルや知識やノウハウの習得には長期の時間が必要ですから、早い段階から目標設定をしたほうが有利です。
最終目標までのプロセスには、当然多くの障害が発生し、不断の努力が要求されます。ですから、一番重要なのは、目標設定や達成するための手法ではなく、その目標が、心から達成したいもの、諦めずに継続して努力し続けられるものであるかどうかです。
メリット:初期の段階から最終目標がはっきりしているため、ぶれない
途中経過は、目標達成の為のプロセスであるため、逆境の時も前向きになれる
デメリット:現状と最終目標がかけ離れているため、現実感が持ちづらい
最終目的を持ち続けるために、強い願望と意志が必要とされる

◎ ボトムアップ・アプローチ
まず、現在の状況から将来を考えて、現在に近いところから達成可能な目標を設定していきます。現状の自分から少しずつプラスしていくというアプローチ方法です。現在の自分から、頑張れば達成できる範囲の目標を設定していきます。
下のチャートの△の中に達成目標を書いてみてください。各目標までの達成期間は人それぞれです。年が経過するほど達成可能な目標が増えていきます。しかし三角形の中で一番重要なのは、頂点の三角です。具体的に「今何をするか」です。実際に人が何か活動できるのは、過去でも未来でもなく今だけです。将来の為に今できることからはじめます。
デール・カーネギーの「道は開ける」の中の「今日、一日の区切りで生きよ」で『今日一日だけは、一日の計画を立てよう。処理すべき仕事を一時間ごとに書き出そう。予定通りには行かないかもしれないが、ともかくやってみよう。そうすれば悪癖―拙速と優柔不断から縁が切れるかもしれない』と書いています。
メリット:比較的達成が容易な目標設定になり、達成感が得やすい:
具体的な目標が設定しやすい
デメリット:直近の活動に注力してしまい、最終目標への意識が薄くなる
最終目標の設定が、達成する可能性が高い選択になり、小さなものになる

・ 人の可能性
前に児童教育で有名なアメリカのスポック博士の言葉「世界で、たった1人でいいから、その子を絶対的に信頼して、褒めてくれる人がいたら、必ず素晴らしい優良児になる。問題児というのは、愛する言葉、褒められたことがないことからおこる」をご紹介しました。
先日ビジネススクールのOBOG会で、ユーチューブの中の似た話を教わりました。「先生、可能性のない人なんていない」です。もしご存知無ければ、是非是非ご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=vatH6okFwW8
12chの「カンブリア宮殿」にも出演されていたソフトバンクの孫社長が2011年の新卒に向けて、今までの経歴や志を語っています。その中で「登りたい山を決める。これで人生の半分が決まる」と述べています。0からたった30年で今の規模の会社になりました。ソフトバンクのロゴマークは、坂本龍馬の海援隊の旗印からとったとはじめて知りました。
http://www.softbank.co.jp/ja/info/vision/message/2010/20100416_01/
インターネット、デジタル技術の進歩により第二の産業革命が起きています。急速に時代が大きく変化しています。変化に対して「留まろうとする人」「流れに乗ろうとする人」そして一部の天才的な「変化を起こそうとする人」がいます。孫社長は、まさに変化を作り出そうとしています。そのベースにあるものは、志や信念だと感じました。
<余談1>
知り合いが中国で3億人の検索ユーザーを持っている『百度』の陳駐日首席代表の講演に招待してくれました。百度は中国最大の検索サイトを運営しており設立10年で時価総額2兆円の企業です。中国では現在富裕層が1億人いるといわれています。今後さらに増加します。日本は中国とのビジネスを視野に入れざるおえない状況です。現在日本のコンビニや居酒屋さんでは多くの中国の若者が働いています。しかし3年後には日本の若者の多くが中国で働くことになっていると思います。
陳社長の話は経歴や考え方も興味深いものがありました。ひとつは常に自分のキャリアプランを考えて、仕事を選択してきたという話。もう1つは、自分の得意分野を持ち、それに磨きをかけるという話でした。陳社長の得意分野は「インターネット」と「会社の立上げ」だそうです。百度の前までに8社を立上げ成功させてきた実績があって今があります。「専門分野・得意分野を持てば、自然と人脈もできる」と言っていました。
月刊誌「致知」(本当に素晴らしい雑誌です)のメルマガで「世に五交」という概念があること知りました。
一を勢交(勢力者に交を求める)。
二を賄(わい)交(財力ある者に交を求める)。
三を談交(能弁家に交を求める)。
四を窮(きゅう)交(困窮のため苦しまぎれに交を求める)。
五を量交(利害を量[はか]って得な方に交を求める)。
いずれも恥ずべきもので長くは続かない。と書いてありました。
世間でよく言われる「人脈」とは、そのようなものが多いと思います。自分の利益の為にメリットのある人と知り合おうとする考え方です。そんなものは、たかりの精神構造と大差ありません。
陳社長の言われた「まず自分自身が相手にメリットのある人間になる」ように自分を高めること。そして、自分自身が他の人の人脈になることが、真の人脈作りの出発点です
<余談2>
今月の映画は、「レイルウェイズ」を見ました。善良な映画でした。49歳で大企業のエリートを捨てて、電車の運転手になった男の話です。私と主役(中井貴一さん)とでは、エリートであることと格好いいことは随分違いますが、経歴で似ているところもあり共感できました。仕事が大切だとか、忙しいとか、いないと仕事が回らないなどと思い込んでいるのは、企業を離れてみると、自分自身を重要だと思いたい願望の裏返しだと理解できます。その証拠に常に会社は人が入れ替わりますが、何事もなかったように、日々の活動は継続されています。
映画では、都会の生活は競争社会で常に何かに追いかけられているようで、人の心も殺伐としています。一方、田舎は、時間もゆっくり流れており、人の心も優しくてゆとりがあるように描かれています。確かに現実に近いと思いますが、人はどのような環境にいても、考え方1つで、自分の気持ちや受け止め方を変えることができるはずです。私は優しい都会であって欲しいと強く願っています。
プレゼンテーションのコツ その11
第11回目は、『あがりとの付き合い方を学ぶ@』についてご紹介します。
「あがり」の要因の1つは、「あらかじめ目指していた目標」と「本番を迎えた現状」とのギャップに焦点を当て、そのギャップを意識してしまうことで「あがり」を感じてしまうことです。
「十分に準備ができていない。」と足りない部分に焦点を当ててしまうと、マイナスに意識が引っぱられ、プレゼンはうまくいきません。「あがり」との付き合い方のポイントは、焦点をポジティブなところに向けることです。「現時点(準備できたところまで)での100%を出し切る。」ところに意識を向けるのです。たとえ80%しか準備ができていないとしても、残り20%にとらわれないことです。そして、「緊張 イコール= マイナス」だと思わないでください。人前に立つとき、ある程度の緊張が、“いい緊張感”となって、あなたの味方になってくれます。
ある脳の専門家は、「人間は、ある程度の緊張がある方が、その人の最大の力を発揮することができる。」と話されていました。
あなたもプレゼン本番で最大の力が引き出されるよう、「あがり」と上手に付き合ってみませんか?
次に私が実践している中から1つ紹介します。
1.その場を楽しむ
相手に伝わりやすくするには、「(あなたが)伝える内容」と「(あなたの)表情」がイコールになることです。真剣な内容であれば、真剣な表情で、楽しい話題の時には、楽しそうな表情で・・・ということです。
それには、プレゼンテーションの場を“楽しむ”という気持ちで臨むことをおすすめします。プレゼンターである、あなたが、しかめっ面で話をしていると場の空気が張り詰めたようになります。
プレゼンターの表情が、やわらかければ、場の空気もやわらかくなります。
今回のプレゼンのために、あなたが準備してきたことを信じて、「楽しもう!」という心構えで臨んでください。楽しむからには、表情が大切です。
表情をやわらかくするイメージは、親指と人差し指をつけて輪をつくり、そのまま頬にあて(頬にたこ焼きを作るといった感じ)、頬を持ち上げ、手を離しても頬が上げたままの状態を保つこと(イメージ)です。
もう一つは、口角を上げることです。いま携帯のカメラで、あなたの顔を撮影してください。次は、口角を上げることを意識して撮影してください。撮影した2枚の画像を見比べましょう。ずいぶん印象が違いませんか?顔の表情は、頬と口角が上がると印象が変わります。
慣れてきたら次は“目”が笑うかどうかです。実はこの“目”が一番重要です。「プレゼンの場を楽しんでますよ」という、あなたの気持ちを“目”であらわすには、プレゼンの瞬間(瞬間に)、目の前にいる人たちに心から気持ちを向けなければなりません。
私が教育・研修会社に入って先輩に教えていただいた中で印象的だったのは、「目で人の話を聞きなさい。」という言葉でした。はじめは「どうやって?」と悩みましたが、今では「目の前の人たちに全身全霊を傾けることによって、伝わるものがある」と実感しています。
あなたのそんな姿勢を相手に届けるために、プレゼンの場を楽しんでみませんか。
やわらかい表情がつくれれば、真剣な表情や楽しい表情等、自然に出せるようになります。
結果として、相手に伝わりやすくなります。
レジリエンシー(復元力)ということ(その1)
今回から何度かに分けて、レジリエンシー(復元力)について取り上げよう。
こんにち、20歳前後で学校を卒業し、社会に出てビジネスに従事すると、働き続ける期間はおよそ40年に及ぶ。その間には、嬉しいことや楽しいことがたくさんある。仕事で成果を上げる、より大きな責任を引き受ける、結婚して家庭を持つ、子どもを授かる、その子が成長する…などはその代表であろう。
一方、思うに任せないことや辛いことにも必ず遭遇する。「会社の寿命20年」といわれるビジネス界では、市場の激変や勤務先の経営上の問題、部門の売却、リストラなど、本人の責任ではないが苦痛を伴う出来事もある。また、本人や身内、親の健康が失われるとか、近親者に死なれるということもある。そんな時に「人生は理不尽だ」(Life is unfair.) と叫んでも、解決にはならない。そういう辛いことを乗りきるための特性として、最近、注目されているのがレジリエンシー(復元力)という特性だ。
身体や精神のあり方を、望ましい順に、「元気」「健康」「病気」と大別する方法がある。さらに、東洋医学では「健康」だが「病気」に近い領域を「未病」というそうだ。上のような「理不尽」に遭遇した時に適切に対処しなければ、「元気」や「健康」を損ない、「未病」や「病気」の状態になることもある。
だからといって、理不尽な状況を鉄面皮で何も感じないのがよいわけではない。自分の気持ちを大切にし、悲しむ、悼む、辛さに堪える、などのことができなければいけない。その上で、そこに留まらす、自分の気持ちに一定の折り合いをつけ、本来の「健康」「元気」の状態に戻らなければならない。それができた時に、誰もが前より強くなっているという。
そういう力のことを英語で「レジリエンシー」(Resiliency)というそうだ。日本語の適訳はまだ見つからす、「しなやかさ」「へこまない」「回復力」などが考えられている。「心の弾力性」もよいかもしれない。
プロジェクトのチャレンジを引き受ける人たちに、元気をもとをお届けできるかもしれないと考え、次回から何回かに分けて、「レジリエンシー」についての考察を報告させていただきます。
参考文献:
Al Siebert, The Resiliency Advantage, 2005 (邦訳、アル・シーバート『凹まない人の秘密』林田レジリ浩文訳、ディスカヴァー)
Al Siebert, The Survivor Personality, 1996 (邦訳、アル・シーバート『「逆境に負けない人」の条件』林田レジリ浩文訳、フォレスト出版)
以 上
ASTD2010国際会議(シカゴ)に参加して
2010年5月に米国シカゴで開催されたASTD2010 International Conference & EXPOに参加した。参加人数は1万人弱で伝えられている(日本人の参加は100人程度らしい)
私の参加目的は、@自分自身のトレーニング能力強化、Aトレーニング等の分野における情報収集 の2点である。
今回、印象に残ったキーワードは、以下の3点である。
1.Find Your Value
今回の統一テーマであり、いろいろなイベント、コンファレンス等を通して、自分自身の価値(自分にとっての価値)を見つける、気づくということである。
私のとって、「非日常」である今回の参加体験は、Find Your Value という観点で有意義なものであった。
2.Social Learning
企業内研修(学習)に留まらず、オープンに社会全体としての学習にも目を向けていこうという提案である。Social Learning についての明確な定義はなされていなかったが、フォーマルな学習、コミュニケーションだけでなく、インフォーマルなものにも目を向けようという観点からも意味深いものであると感じている。
3.信頼はコミュニケーション・スピードをアップする
信頼関係を確立することにより、コミュニケーションスピードはアップするという考えは、決して新しいものではない。古き良き日本では、暗黙のうちに行われていたことであると思う。しかし、現在の日本では、当たり前のことではないのが残念である。
最後になるが、我々に備わっている(努力して身につけた)能力は、いったん身につければ死ぬまで保有されるものではないと私は考えている。
例えば、自転車に乗れるという「技術、テクニック」は一生ものであるが、100メートルを12秒で走るという「能力」は常に精進しなければ衰えてしまう。
常にトレーニングが必要である!!
人芯経営論 ・・・願望の力
自己啓発本の代表といえばナポレオン・ヒルの「思考は現実化する」が有名です。最近では「引き寄せの法則」が売れていました。「思うことからすべてが始まる」は論理的に納得できます。目標があってはじめて方向が決まります。
◎ 潜在意識の働き
「思考は現実化する」の本は、ただ願うことだけを薦めているわけではありません。願望を持つ→目標を設定する→計画を立てる→実行する→諦めない。大雑把にはそんなプロセスです。1人で部屋に閉じこもって、誰とも接触しないで、何かを願い続けていても、実現する可能性はかなり少ないはずです。強い願望を持つことで、潜在意識にその思いが刷り込まれます。その結果、大きく変化するものが2つあります。
・ 潜在意識は、行動を変化させる
強い願望は、意識をしなくても、行動する選択肢を変化させます。
「心が変われば、態度が変わる。
態度が変われば、行動が変わる。
行動が変われば、習慣が変わる。
習慣が変われば、人格が変わる。
人格が変われば、運命が変わる。
運命が変われば、人生が変わる。」
上記は、ヒンズー教の教えです。プロセスに合理性があります。
メジャーリーグ・エンゼルスの松井秀喜選手は、これを座右の銘としているそうです。
亡くなられた元巨人軍の木村拓コーチのNPB新人研修の時の講義内容が、ネット上で若者に勇気を与えていると聞きました。好きな野球を続けるために諦めない姿勢が共感と感動をよんでいます。
http://www.giants.jp/G/museum/2009/information/info_40309.html
・ 潜在意識は、情報を選択する
探していた本が偶然見つかる。会いたかった人に偶然会える。知りたかったことを偶然知ることができた。などの経験は誰でもあります。人の情報の入力器官の目や耳や鼻や皮膚などからは、常に膨大な情報が脳にインプットされています。しかしそれらのすべてが人の生存の為に必要な情報ではありませんから、すべてを脳が処理することは無駄ですし効率が悪いです。そのため潜在意識でフィルターをかけて必要な情報を選択します。願望を刷り込まれた潜在意識は、願望をかなえようと情報を選択します。偶然だと感じていることの多くのことは潜在意識の働きによるものです。
逆にマイナスのイメージを潜在意識に焼き付けると、それに関する情報を収集してしまいます。潜在意識は、良い悪いなどの判断はしません。早く寝なければならない時に限って、いつも気にならない時計の音が急に大きく聞こえてしまい寝むれなくなった経験は誰でもあるはずです。寝らなければならない→寝られなかったらどうしよう。という恐れが寝むれないイメージを潜在意識に刷り込みます。そして睡眠の邪魔となる音を脳が選択してしまいます。逆に気持ちの余裕のある日には、いつもの道なのに、花の良い香りや鮮やかな緑に気づいたりします。人は良いイメージを意識して潜在意識に焼き付けることが可能です。そのためにも人間性を磨く必要があります。
<余談1>
江戸博物館の「竜馬伝展」を見に行きました。NHKで放送中でもあり多くの人が訪れていました。考えてみれば、当時は新幹線も飛行機も携帯電話もパソコンも何もない時代でした。それでも志や使命感や情熱で、大きく時代を動かした人達がいました。
人は一人ひとり違う多様性を持っています。とはいえ私はいたって平凡なタイプですから人並みに悩みもすれば迷いもします。でも龍馬を見ていると「なにを、ちんまいことでくよくよしとるのかのぉ。世界は広いぜょ(土佐弁のつもり)」と励まされている気がします。
他にも維新の志士の品々もたくさん出展されていました。平井修二郎が獄中、爪で書いた爪書は気持ちを想像すると胸が詰まります。中岡新太郎の書の「人の評価は生まれや家柄などでされるものでなく、その人が何をなしたかで評価される」は封建社会の中では圧倒的に革新的な考え方であったはずです。アメリカのキング牧師の演説を思い出しました。153センチぐらいの身長だったらしいです。笑顔の写真がたくさん残されています。
<余談2>
友人がベンチャー経営者の懇親会に招待してくれました。そこで出たばかりのiPadのデモンストレーションを見ました。実物を見るまでは、「キーボードの無いパソコン」だろう程度の認識でしたが、実物を見るとかなりインパクトがありました。学校の教科書は、iPadが一台あれば済みます。もう重いランドセルは不要です。教科書が変われば、それに合わせて授業風景も変わります。明治時代は黒板と白墨が最新のテクノロジーだったのでしょうが、いまだにそれを主に使っています。
私は複写機メーカーに勤務していました。複写機はネットワーク社会になりプリンターに進化していきました。結果全体の印刷枚数は増えました。しかし紙の利便性はiPadでかなりカバーできます。出版社や書店だけでなく複写機メーカーにも大きな影響がでそうです。他に任天堂やソニーのゲーム機にも脅威だと感じました。
私がいた会社の親会社のフィルム・メーカーはデジタルカメラの出現で収益構造が一瞬にして変わりました。携帯プレイヤーの出現で、街のレコード屋さんがなくなりました。なんと渋谷のHMVもなくなります。ダーウィンの言葉だといわれている「強いものが生き残るのではない、変化に対応できたものが生き残るのだ」がまさに現実化しています。恐竜のように大きいことが必ずしも強みにならない時代になりました。
インターネットの第一世代は、インフラを作りました。第二世代は、ネットと物販を融合させました。第三世代は、ゲームやコミュニティなど形のないものに価値を与えました。衰退する産業もあれば、新しい産業も出てきます。文字、映像、手続きなどデータでネット処理可能なものは全て置き換わります。これからも次々と新しいサービスが出てきます。
若者たちが新たな時代を作る準備ができています。
プレゼンテーションのコツ その10
第10回目は、
『道具を効果的に使いこなす』についてご紹介します。
プレゼンテーションで、緊張する要因の一つとして、道具を使い慣れていないことです。シンポジウムや学会発表、コンペなどでも、道具をうまく使いこなすことができれば、あなたのプレゼンテーションの評価も高くなるでしょう。
道具の中から今回は「リモートマウス」をご紹介します。
リモートマウスを使うメリットとしては、あなたのペースでプレゼンテーションを進めることができる、ということです。
シンポジウム等でよく見受けられますが、プレゼンターとスライドを進める人が違うことです。方法としてはあると思いますが、あなたが、聞き手の反応を見ながら、スライドを送るタイミング(間の取り方)を演出するといいですよね。
聞き手に近づいて話したり、質問をしたり・・・といったことがリモートマウスを活用することで可能となります。
最近のお勧めの商品をひとつ紹介します。

INTERLINK リモートポイント・ナビゲーター VP4170-54-85744 SMK
定価:20,790⇒Amazon:12,800(2010年6月)
操作:「進む」「戻る」「ミュート(ブラックアウト)」「レーザーポインター」
お勧めのポイントとしては、
・手のひらサイズ・・・手の小さい女性であっても使いやすい。
・デザインに丸みがあり、印象がソフト。
・凹凸があるので、操作する際は目で確認をしなくてもスライド操作が容易である。
・無線タイプなので、リモートマウスの向きを気にせず操作ができる。
・インストールの必要がないので、手軽、安心。
(セキュリティがかかってUSBが差し込めない場合を除く)
・ブラックアウトができる。
(スライド画面を黒くすることで、プレゼンターに注目を集めるといった演出ができます)
今回、お勧め商品をひとつ取り上げましたが、他にもたくさん種類がありますので、最終的には、あなた自身が“しっくりくる”ものを見つけてください。
人芯経営論 ・・・目標の設定
目標達成のために向かって計画すること、スキルや知識を高めることは大切ですが、それはパソコンでいえばアプリケーションに当たります。パソコンのOSに当たるものは、自分自身の考え方やセルフイメージです。目標管理の手法やスキル・知識はアプリケーションですから、何に対して使っていくのかが重要です。ドラッカーは「間違った目標に対して、正しい方法を使っても、正しい目的地にはたどり着けない」と言っています。
◎目標と夢 年収1000万円を目指す。事業を立ち上げて成功する。ことも一つの目標には違いありません。でも、一度、自分自身に聞いてみて欲しい質問があります。「それって、本当にやりたいこと」「本当にそれって自分の夢」です。 人は、自分自身の考えだと思っていても、周囲から何回も言われているうちに価値のあるものと思い込んだり、回りの期待を自分の夢だと思い込んだり、自分で考えずに、世の中の既成概念や常識をそのまま受入れたりします。
「優秀な学校に入って、大企業に入る」「お金持ちになって贅沢な暮らしをする」などはよく聞く話です。でも仮にお金持ちになっても、やりがいのないつらい仕事を、馬車馬のように働いて実現することが、実現したい本当の夢や目標になるのでしょうか。
新卒研修で若い人と話すと「夢がありません」という発言を聞くことが有ります。しかし、私は夢のない人はいないと信じています。「今のあなたの状況わ自分自身で点数をつけるとすると何点になりますか?」それでは「3年後の自分は何点になりたいですか?」とたずねた時に、3年後の点数を低く言う人に出会ったことがありません。人は誰でも、常に未来は今よりも良い自分でありたい夢があるということです。しかし、潜在意識ではそう思っていても、多くの場合、周りの評価や意見や環境に実現したい夢を押しつぶされ見失ってしまいます。
夢という言葉を、私は「もしそれが実現したらと想像したら、心がワクワクして、時間がたつもの気がつかない」ものと定義しています。具体的な夢が浮かばない人は、これから私の言うことを試してみてください。
@まず横になって深呼吸をしてリラックスしてください
A目をつぶって、晴れた日に草の上で横になっている自分の姿を頭の中に描いてください
Bどこからか神様の声が聞こえてきます「どんなことでも、1つだけ願いをかなえてあげます。なりたい自分の姿を思い描いてみなさい」
この質問で浮かんだ姿が、多分あなたの夢である可能性が高いはずです。神様が願いをかなえてくれるのですから、自分の生まれも能力も財産も性別も年齢も容姿も、そして体重も関係ありません。神様の前では何も制約にはなりません。こんな方法を使って自分の夢をセルフチェックしてみてはいかがでしょうか。
夢は、寝てみる夢のように、個人的なあなただけのものです。前にテレビで体の不自由な子供たちのドキュメントを見ました。夢を聞かれた時に、目の見えない子の夢は「一度でいいから青空を見てみたい。綺麗だって聞いているから」耳の聞こえない子の夢は「両親の声を聞いてみたい」と言っていました。二人ともとても明るい子供たちでした。それを聞いた時に、自分では当たり前に感じていることが、夢になるのだと感じました。本当に大切なものは、太陽や空気や水や日々の生活なのに、人はついそれを忘れて、お金や宝石や贅沢な生活を求めます。当たり前だと思っているものの中にしか幸せはないかも知れないのに。
<余談1>今月の映画は、「アリス・イン・ワンダーランド」を見ました。子供のころのことを忘れて大人になったアリスが、周囲から気の進まない結婚を勧められて迷っている中、また不思議の国に落ちてしまいます。そこで大活躍しますが、残ることを選ばずに、元の世界に戻ります。そして船に乗り中国との貿易を始めるなど自立への道を進みます。人は悩みやつらいことがあると、全てをリセットして、別の世界に逃避したくなります。でも、今いる場所にしか、解決策も、やるべきことも、かなえるべき夢もありませんね。
<余談2>自宅のそばの寄席に「三遊亭円楽襲名披露」を見に行きました。たまに落語を聞きに行くことはありますが、仕事柄つい話し方や間が気になってしまいます。その日の円楽さんは「道具屋」?の話をしました。聞いているうちにぐんぐん引き込まれて、感動して泣きそうになりました。まさか落語に感動するとは思いもよりませんでした。一発で円楽さんのファンになりました。これも想定外です。芸が持つ圧倒的な力を感じました。世の中は広いです
(自分が狭いだけかも知れませんが) 。襲名披露の口上である落語家さんが、面白い事を言っていました。「難しいことを優しく、優しいことを深く」 <余談3>
たまたま知り合った方(と言っても一回会って2分ぐらいお話をして名刺交換しただけです)が、わざわざ私に本「新版・転生と地球/選択可能な未来 高木善之 PHP研究所」を郵送してくれました。面白かったです。感謝です。第一部が筆者の臨死体験についてです。1981年の臨死体験の時に、1991年ソ連の崩壊、2001年のアメリカの崩壊、2021年の世界の崩壊を見たそうです。 第二部が地球環境の危機についてです。地球の46億年の歴史を1年にすると12月31日の14:30に人類が誕生し、新年の11分前にホモサピエンスが出現し1.4秒前に産業革命になるそうです。そのわずかの時間に人類は、地球を壊滅的に破壊していることなどが分かりやすく書かれています。それを防ぐための提案もされています。でも最も大切なことは、まず自分からと筆者の自筆でサインとともに書かれてありました。最後のページにアメリカ先住民の言い伝えが紹介されていました。「まさに世界が滅びんとする時に、世界各地に虹の戦士が現れて、誰の命令でもなく、自分の意思で、世界を救うために戦う」それは何時のことなのでしょうか。
プレゼンテーションのコツ その9
第9回目は、 『伝えたい内容をひと言で言うと?』についてご紹介します。
まず、下の2枚のスライドを比べてみてください。

左側にスライドは、情報をいっぱい書き込んでいます。一般的によく見かけるスライドです。ぬけ漏れがないように書き込む、これは聴衆に内容をすべて伝えたい気持ちと話す内容が書き込んであることで安心感を得るといったことがあるようです。
配布資料のように、読んですべてを理解してもらうということであればOKですが、聴衆はプレゼンターの説明に耳を傾ける意識は低くなります。
改善策としては、文章で書かずに「キーワード化」するということです。それには「伝えたい内容をひと言で言うと?」と自分に質問してください。そこで「いやー ひと言では伝えきれないよ」という状態であれば、まだ自分の中でプレゼンする内容がおちていない段階です。
要するに、キーワード化することで、自分の伝えたい事が明確になるということです。
プレゼン本番では、想定外のことが起きることもあります。例えば、持ち時間が30分のはずが、何らかの事情で15分しかなくなってしまうなんてこともありますよね。情報量の多い、スライドを提示して書いてある文章を早口で読み上げますか?それとも、ほとんどの部分を読まずに済ませますか?
プレゼンでは、キーワード化を意識することで内容のブラッシュアップすることにつながります。そのためのキーワードとしては、「あなたの伝えたい内容をひと言で言うと」を意識されるといいでしょう。
文書化の5つの利点
今年もK大学で授業をした。すでに10年ほどやらせていただいている。当初に窓口担当をしてくれた先生は、今や教授として学科主任の大役を担っておられる。大学の国際交流を推進し、「チャンスを与えさえすれば学生は伸びる」と、フランスに留学中の学生の目覚しい成長を語ってくれた。そして、「後世畏るべし」で共感した。
この授業では全学生に「私の将来の夢」を具体的に書き出してもらっている。さらに学生の数人には、日本語と英語で発表してもらう。こちらが誘導するわけではないが、仕事(研究)、家庭、趣味といった分野で、バランスのとれた夢を語ってくれることが多い。
先生方との恒例の夕食会で、学生たちが描く「将来の夢」が話題となった。その際、目標設定の重要さと、目標を文書化することの重要性が話題となった。私見では、目標設定の利点は5つに集約される。
1)きちんと考え,決心する。ただ望むことと決心することには天と地ほどの違いがある(アラン『幸福論』)。そして、文書化は決心を促す。
2)達成意欲が高まる。
3)繰り返し見ることで、深く心に刻む。
4)雑音を防ぐ。
5)達成度を具体的に測れる
そんな話をすると、若手の准教授の方がご自分の実体験を話してくれた。その先生は「40歳までに准教授になる」のいう目標を文書化し、見事に実現されたとのことだ。そして次の目標は「研究成果をあげ、N賞を受賞すること」だとおっしゃる。その先生のN賞受賞を、私は今から期待している。
人芯経営論 ・・・目標達成をするための必須要件
先の見えない経済環境や超氷河期といわれている就職環境を反映してか、書店には、自己啓発本や目標達成を鼓舞している類の本があふれています。目標に対して日にちを入れることも、目標達成の為、スキルを高めることも良いことです。しかし、日本人の特性なのかもしれませんが、なぜ(why)とか何のため(What)にとかを深く追求しないまま、すぐに手法や方法論(How To)に進んでしまいます。How Toは、有効だと思いますが、それを支える基礎(Basics)が見落とされています。
◎セルフイメージ
少し前に、女性による連続保険金殺人容疑の事件がマスコミを賑わしていました。最初は「どんな美人なのだろう」の雰囲気でしたが、顔が出ると予想外だったようで「何で?」との発言を多く聞きました。でも仮に、あのゴージャス姉妹のような女性か、ミスインターナショナルのような女性が、あなたにアプローチしてきたらどうしますか。多分、多くの人は「なにか裏があるのでは」とか「だまされるかもしれない」と心配するのではないでしょうか。それも1つのセルフイメージの例です。自分にはそのような女性が関心を持ってくれる訳がない。という自分に対するイメージです。高級なレストランで食事をしている自分、スーパーカーに乗っている自分。を想像できますか。想像できなければ、それを実現しようと思わなければ、そういうチャンスがあったとしても近づきませんよね。
セルフイメージの高い人と低い人がいます。自分を取り囲んでいる環境に対してのとらえ方がまったく逆になります。セルフイメージの高い人は、厳しい環境にいても、それを成長する糧ととらえます。辛い環境にいても、成功する途中のプロセスと考えることができます。逆にセルフイメージの低い人は、上手く行っている時でも、こんなはずはない。こんなことは一時的でいつかは必ず悪くなるはずだと思い込みます。そして悪い状況になった時には「ほら、やっぱりね」と言ってかえって安心します。
成功に向けて努力することは貴いですが、セルフイメージの高い人と低い人では、成功確率が大きく違ってきます。低くなってしまった原因はいろいろと考えられますが、ひとつには子供のころから、親や先生や周りの人にインプットされた否定的な意見の洗脳です。「何でそんなこと出来ないの」「馬鹿な子」「そんなことは、お前には無理に決まっているじゃないか」など、決して悪気はないかもしけませんが、可能性の芽を摘む発言です。
逆に、信頼された言葉をインプットされ、それを信じた人はセルフイメージが高くなります。坂本龍馬は、姉の乙女さんが信じて励ましたくれたおかげで、明治維新の原動力になりました。日本を代表する版画家の棟方志功さんは、小学校の成績が殆ど1の子供でしたが、あるとき転任してきた美術の先生が5を付けました。不思議に思って聞きに行くと「私にも棟方の絵はよく分からない。でも私が理解できないぐらいだから、きっとたいしたものだ」と言われたそうです。その先生が5をつけてくれたおかげで、世界的な版画家が生まれました。すでに引退されたある校長先生の話です。高校の卒業式のときに、どうしようもない不良だった生徒を呼んで「俺は教師生活が長いから、将来どんな生徒が大物になるか分かる。いいかお前は絶対将来大物になる」と言ったそうです。そして何十年後に同期会で集まった時にその生徒は、大きな会社の社長になっていました。その話を御礼とともにみんなに披露したところ、「俺も言われた」人ばかりでした。校長は絶対人に言うなよと念を押して、一人ひとりの生徒に言い続けてきたそうです。私はその先生に教わってみたかったです。
児童教育で有名なアメリカのスポック博士の言葉です。「世界で、たった1人でいいから、その子を絶対的に信頼して、褒めてくれる人がいたら、必ず素晴らしい優良児になる。問題児というのは、愛する言葉、褒められたことがないことからおこる」
新卒研修で若い人を見ていると周りから決められたリミッターの制約の中で生きているように感じます。人は周りからインプットされた情報に影響されて自分のセルフイメージを作り上げます。自分に影響を与えている情報をセルフチェックしてみてください。簡単ではありませんが、マイナスの情報はデリートして、プラスの情報をインプットし直しましょう。人の可能性は、間違いなく無限です。くけぐれも、怪しげな宗教や占いには頼らないでくださいね。
■今月は余談が少し多いです。「インプットされた情報の質がその人の人生の質を決める」と言う言葉があります。私は出来るだけ良い情報に接しようと心がけています。
<余談1>
今月の映画は、迷いましたがそばに行ったついでもあり、渋谷の単館でしかやっていない、韓国映画「息もできない」を見ました。満員でした。孤独で傷ついた魂の交差、不幸の連鎖、まさに心が痛くて息もできませんでした。見てから2週間たちましたが、いまだに鮮烈な印象が心に強く焼きついています。「闇の子供たち」以来の衝撃でした。監督・脚本・主演・プロデュースの1人何役もこなした才能と思い、海外の映画賞を幾つも取ったこともうなずけます。見るのに覚悟が必要ですが、ご興味があれば、是非是非ご覧ください。間違いなく掛け値なしに名作ですよ。魚は教わらなくても泳げます。鳥は教わらなくても飛べます。馬は教わらなくても走れます。でも、人は愛されないと愛することを学べません。
<余談2>
友人が、新宿の紀伊国屋で行われる、副島隆彦さんの「世界権力者人物図鑑」の出版記念講演に誘ってくれました。講演も本も1つの見識としてとても興味深かったです。少し時間が有ったので、自分の本をチェックしに行きました。なんと平積みの上、ポップまで書いて紹介してくれました。うれしくなって書いてくれた方に御礼を言おうとしましたが、あいにくすでに帰られていました。せめてもと思い一冊本を買い求めました。
<余談3>
最近、定期購読している月刊誌「致知」の5月号の書評に弊社の中嶋さんが翻訳した「リーダーの人間力」が紹介されました。さすが分かっている編集部は違います。致知出版社のメルマガに被爆二世で全聾の作曲家【佐村河内守氏】が22年かけて完成した「交響曲第一番」の演奏会が紹介されていました。気になり、東京芸術劇場でD席2,000円なので行ってきました。クラシックはよく分りませんが、台風の前の胸騒ぎ・その後の暴風のようなドラマチックな曲でとても楽しい経験でした。聞いてから2週間後に何気なくよった近所のブックオフで本を見ていると偶然「交響曲第一番」の文字が目に入りました。筆者は佐村河内さんです。その夜一気に読みました。計り知れない苦悩と想像を絶する苦痛の連続の人生です。陳腐な表現ですが感動と涙なしには読めません。「交響曲第一番」を作るときに奥さんに「現世では報われない曲を書いていきたいのだがかまわないか?」と聞かれています。でも、東京芸術劇場で演奏後に佐村河内さんが舞台に挨拶に上がられた時に、いつまでも鳴り止まなかった大きな拍手は確かに存在しています。すごい曲、すごい本、すごい人です。他の曲も聞いてみ見たいです。大切な曲と本に出会えました。
クラシックは敷居が高い印象でしたが、2,000円で聞けるコンサートが結構あることを知りました。また機会をみつけていってみようと思います。マーケティング的には、もう少し間口を広げる活動があってもいい気がします。たとえば「全席2,000円の日」「カジュアル・クラシック・ディ、演奏者も聴衆もジーンズ」「ポップス・オーケストラ、事前のリクエストでポップスを演奏」など、工夫の余地はまだまだあります。
致知は購読していますが、週刊誌を買うことはまずありません。コンビニで雑誌の立ち読みをすると、書いてある記事は様々ですが、当事者意識と代替策のないものばかりです。表現されている感情は、「批判と非難」「嫉妬とねたみ」「欲望と虚栄」などがほとんどです。そんな記事を読んで、人は幸せな気分や楽しい気持ちになるのでしょうか。心が汚れるだけのような気がします。
車とエアバッグ
「楽観主義者が車を発明した。悲観主義者がエアバッグを発明した」(An optimist invented the car. A pessimist invented the air bag.) ジョーク集のなかでこんな文章に行き当たった。そして、少し違うのでは(?)と思った。
最近の拙訳書『リーダーの人間力』(ヘンリー・クラウド著)に、こんな指摘がある。成長するにはリスクをとる必要がある。リスクをとるとは傷つく可能性がある場所にわが身をさらすことだ。しかし、これは生きることと同義語である。
この指摘から、リスクや成長、楽観主義について、ひとつの側面の面が見えるのではないだろうか。
子どもが中学生の時、体育の授業でバスケットボールの試合中に鎖骨を折る怪我をした。その晩、連絡をくれた担任の先生は、電話の向こうで消え入りそうな声で詫びていたが、私は、「そういう怪我は体育の授業なら一定の確率でありうることです。すでに怪我の手当てをしてくれているのですから、それで十分です。お礼を申します」と感謝を述べた。そして、先生が責任のすべてを背負い込むようなことがないようにお願いした。
子どもが学校に通うことには、通学時にも、授業中にも、休み時間にも、わずかながらリスクがつきものである。つまり、学校教育というプラスの試みに、若干ながら、マイナスのリスクがついてまわる。そういうリスクにしっかり対処するのがリスク・マネジメントである。そのために、父兄が通学の補助をしたり、先生が準備運動をさせたりする。
車は移動手段として有効なものである。徒歩の10倍の速度で移動できる。そして、車の運転にはリスクがある。そのリスクの影響を最小限する手段のひとつがエアバッグである。つまり、車による移動というプラスの行為にリスクがつきものである。そのリスクをマネジメントし、その影響を最小化する手段のひとつがエアバッグだといえるのではないだろうか。
冒頭のジョークを展開すると、「楽観主義者が車を発明し、リスク・マネジメントの一環で、エアバッグを発明した」(An optimist invented the car, and he/she invented the air bag as part of risk management.)ということになろう。
さらに楽観主義者と悲観主義者の対比には、次のジョークがあり、私はこちらが気に入っている。「悲観主義者は笑うことを忘れる。楽観主義者は忘れるために笑う」(A pessimist forgets to laugh. An optimist laughs to forget.)。
人芯経営論 ・・・メイド・イン・ジャパン
私は、何回か中国のベンチャー経営者の日本企業への視察ツアーを、コーディネートしました。日本を代表する幾つかの企業への訪問+研修+観光・買い物をします。会社訪問は企業の方のプレゼンの後に質疑応答を行いました。国民性の違いか学ぼうとする情熱の差か、いつも活発な質疑が繰り広げられることに驚かされます。買い物は秋葉原に行きます。一時間ぐらいの間に、新製品の家電類を両手に抱えきれないほど持って出てきます。皆さんは他にも洋服や日本製品の日常品を買うことをとても楽しみにしています。
◎ブランドとしての「メイド・イン・ジャパン」
2009,年の日本のGDPでは、かろうじてアメリカについで世界第二位でしたが、2010年は中国に抜かれて世界第三位になることが確実です。他のアジアの国々も急速に国力をつけてきています。私は仕事でアジアの国々を回りましたが、いずれの国々も、活気があり伸びざかりの国の勢いを感じました。
日本が世界の中で担ってきた役割が確実に変化してきています。アジアの国々を生産拠点と考えて、消費拠点を日本や欧米としたマケッティングの考え方は時代遅れになりつつあります。アジアの国々も消費拠点としてとらえる位置づけになってきました。もう一度、日本を生産拠点として見直す時期にきています。これからの資源のない日本が世界の中で担っていける役割を真剣に考える時期です。
日本人として日本で住んでいると、当然日本製品に囲まれているので意識しませんが、海外から日本を見ると「日本」という1つの企業の「メイド・イン・ジャパン」という1つのブランドのように感じます。今回のトヨタのリコール問題は、いろいろな見方はありますが、米国議会の公聴会で、トヨタの社長に「あなたは日本のメイド・イン・ジャパンの信頼を損なったと思わないか?」と追求していた姿が印象に残っています。トヨタやソニーはもちろん日本を代表するグローバル・ブランドですが、大きく見れば「メイド・イン・ジャパン」のブランドの1つではないでしょうか。「メイド・イン・ジャパン」は、工業製品だけではありません。日本食レストランや日本酒や青森のリンゴなどの食料品も世界に進出しています、セコムや宅急便などのサービス業などもアジア地区で展開しています。漫画に代表されている日本のポップカルチャーも「メイド・イン・ジャパン」に含まれます。ネットの世界では、アニメ系をコンテンツに含めると、世界からのアクセス数が急速に増えるそうです。今後益々、もの以外のサービスや文化やライフスタイルや価値観なども「メイド・イン・ジャパン」の一翼を担って世界に出て行くはずです。
岡崎で「サムライ日本プロジェクト」を立ち上げ、地元の複数の老舗の一品を「サムロックプランド」で統一して世界に発信している安藤竜二氏の講演を聞く機会がありました。ブランドの定義は「消費者との約束のあかし」だそうです。バックのルイビトンやセリーヌ、お酒のヘネシー、時計のタグ・ホイヤーなど多くのブランドを抱えているLVMHのトップのインタビュー記事を昔読みました。御社の一番の財産はブランドですか?と質問された時に「違います。ブランドを維持する力です」と答えていたことを記憶しています。「ブランドは構築するのは長い時間がかかるが、崩れ去るのは一瞬」とも言います。ブランドは作るのも大変だが、維持するのは更に、大変だということです。「メイド・イン・ジャパン」を日本の統一ブランドとして意識し、世界に発信し、守り、育てていく必要を感じています。
日本の人口は2100年には現在の行く半分の6000万人、2500年には一人?になると聞いた覚えがあります。(個人的には、これが日本と政治が取り組むべき一番の課題で、移民は根本的な解決になりません)そんな環境の中で、資源のない日本は、「メイド・イン・ジャパン」で生きていかなければならないのではないでしょうか。「メイド・イン・ジャパン」を育てて、積極的に発信することにより、世界の一員としてのバリューを持ち貢献していけます。「メイド・イン・ジャパン」の品質や信頼を求められているのは企業だけでなく、日本人として生きる全ての人に求められている課題だと考える必要があります。
余談
今月は先月見ようと思っていて見れなかった『コールデン・スランバー』を見ました。普通の会社員が、ケネディ暗殺の犯人に仕立てられたオズワルトのように、日本の首相暗殺の犯人にされてしまい、逃げ回ります。物語は都合の良い展開ですが、スピード感が有り楽しめました。警察が証拠を捏造して、マスコミが大々的に報道して犯人扱いする中、主人公の友人達と家族は最後まで、「信頼」して助けます。どんな時でも友人を「信頼」していけるかと、自分の問題として問われた時には、答えに躊躇してしまいます。
最近の冤罪の事件を見ても、検察や警察やマスコミが、常に正しい判断をして、正しい報道しているか疑問に思っている人が増えています。ただ最近は力のある組織からの一方的な情報操作だけでなく、インターネットの世界で、個人としても主張できることは、少しはフェアな環境です。そのような環境は「Web民主主義」だと思っています。権力のない人でも意見を言える場は、ずっと存在してもらいたいです。センサー社会といわれ、個人の会話、移動経路、買い物、姿などありとあらゆる情報が、技術の発達で捕捉できる社会になっていますが、人間同士お互いが疑心暗鬼で監視しあうような社会にはなって欲しくないと願っています。 メルマガの「宋メール:今も中川昭一さんに電話をかける」(←ご興味があれば検索してください)に、心打たれました。最近のマスコミのように一方的に執拗に人を叩くのは、マスコミが非難するいじめを行っている人達と精神構造に大きな違いがあるのでしょうか。イエス・キリストは、ユダヤの法に従って娼婦に石を投げつけて罰しようとする人達に「自分は罪を犯したことがないと思う人間は、石を取って私に投げつけなさい」と言い、だれも投げつけることが出来なかった話が聖書にあります。正論でもって人を批判することは、簡単ですし論理的には間違っていないのかも知れませんが、それだけでは、人からやさしさと思いやりを奪ってしまいます。
『インテグリティ』訳出の意図
このたび英書『インテグリティ』の翻訳書を『リーダーの人間力』という書名で出版していただきました(日本能率協会マネジメントセンター刊)。訳出の意図二ついては「あとがき」で触れましたが、ここに要約して紹介いたします。ご興味のある方は、是非、お読みいただきたく、よろしくお願いいたします。
国際ビジネスの舞台でリーダーの資質として、いの一番に挙げられるのが「インテグリティ」である。ビジネスのやり取りでは、英語はもちろん、日本語でもインテグリティという語が語られる。だが、この言葉は日本人にはわかりにくい。
これを象徴するかように、インテグリティの訳語としてはこれまでさまざまな日本語があてられてきた。いわく、「誠実」「真摯」「高潔」「品性」「徳」「まこと」等々。それぞれの訳者の苦心のほどが偲ばれる。
ちなみに、上に挙げた訳語のうち最初の三つを『広辞苑』で調べると、「誠実」は「(他人や仕事に対して)まじめで真心がこもっていること」、「真摯」は「まじめでひたむきなさま」、「高潔」は「精神がけだかく、いさぎよいこと。高尚で潔白なこと」と、それぞれ定義されている。本書の定義に照らすと、いずれも、帯に短し……の感を免れない。さらに、日本語の「誠実」という語は要注意だ。有力な問題提起があるからだ。例えば、誠実は「われわれの心情の純粋性と重んじてきた伝統が、主観性に流れ」る傾向を助長し、「自分が『誠実』だと思い込むことにおいて、何をしでかすかわからないという危険性をもっている。」だから、「『誠実』は吟味され(中略)克服されなければならない」(相良亨『誠実と日本人』(ペリカン社)という指摘。
著者ヘンリー・クラウドは、「インテグリティ」を「正直」「道徳」「倫理」などの徳目を超えたもっと広い概念ととらえている。それを説明するために、『オックスフォード英語辞典』に依拠しつつ、そこにある四つの要件を備えた人間性をインテグリティとしている。すなわち、@正直。強い道徳性をもっていること。高潔さ。A分断されていない全体性。B構造が損なわれず、統一された、健全な状態。C電子データの内部の一貫性、損なわれていないこと。そこから、著者はインテグリティを「現実が突きつける要求に応える能力」であり、それは六つの資質から成るとする。その六つの資質が相互に関連しつつ、一種の上昇スパイラルを描きながら、人を成長に導くとのことだ。著者は心理学者で、ビジネス界でもコンサルタントとして活躍している。自身も病院を経営し、ビジネスの修羅場の実体験も豊富で、その一端は本書に紹介されている。また、本書には「私の友人で……」というたとえ話が頻繁に登場するが、身近で説得力に富む実例であり、読者を引き込まずにはおかない。
「インテグリティ」とは一見硬そうな表題だが、内容は身近でとっつきやすく、的を射ている。著者は、現実こそが成果が生まれる場所であり、現実を無視したところには成功も成長・発展もない、と妥協のない姿勢で力説する。しかし同時に、「完璧な人はいない。誰にでも弱点があり改善の余地がある。それを、良いニュースとして素直に受け入れよう。生身の人間であるという証拠なのだから」と、温かい人間観察をしている。この厳しく温かいまなざしと、著者一流のユーモアが本書を説得力と魅力あるものにしている。
本書に出会ったのは三年ほど前のことだ。私的な研究会で手に取り一読した。素晴らしい内容であり、すぐにも訳出して日本の読者にお届けしたいと思ったが、なかなかできなかった。理由は二つある。インテグリティの適訳が日本語に見当たらないことと、私にインテグリティが備わっていないことである。
まず、インテグリティの日本語訳は、時間をかけて探してみたが、見つからなかった。その上で、インテグリティの意味を過不足なく表す一語は日本語にはないようだという見解に行き着き、「インテグリティ」とカタカナ語を使うことに納得した。ちなみに、私が参加している私的な活動(「プロジェクトマネジメント知識体系ガイド」翻訳委員会)でも、インテグリティにあたる日本語は何かという議論が幾度となく繰り返され、いっそ新語を作ろうかというところまで話が進んだことがある。その時ひねり出されたのは「正聖性」(せいせいせい)という語であったが、この造語は未だ日の目を見るに至っていない。
次に、私にインテグリティが備わっていないという事実はいかんともしがたい。そんな私が本書を訳出するのは畏れ多いことである。だがこの点については、「それを良いニュースと受け入れよう。生身の人間であることの証拠なのだから」という著者の指摘に励まされた。おかげで、発展途上人としての覚悟を決め、翻訳にあたることができた。私はこれまでビジネスパーソンとして、多くの外国人と共に英語を使って仕事をしてきている。そのプロセスでは、インテグリティという語に何度も出会い、そのたびにその真意を探ろうと格闘してきた。この拙訳はその作業の中間報告にあたる。
なお、翻訳の責任はすべて私にある。内容がユニークなものであり、私の能力の限界から、思い違いや誤訳があることを恐れている、大方のご叱正をお願いするしだいである。
人芯経営論 ・・・ついてる
今月から、何回かプロジェクトやビジネスに影響を与えるキーワードについて書きたいと思います。今の私のPCの壁紙は、「ついてる」です。スリムドカンや高額納税額で有名な銀座まるかんの経営者・斉藤一人さんのHPから色紙をDLしました。PCを立上げた時に、最初に「ついてる」の文字が出てくると良いことが起こるような気がして、明るい気持ちになれます。
◎「ついてる」のいろいろ
斉藤一人さんは、「天国言葉」として、「ツイてる」「うれしい」「たのしい」「しあわせ」「ありがとう」「感謝します」を、反対の意味を持つ「地獄言葉」として、「不平不満・悪口・泣き言・文句」を上げています。
最近メルマガで、松下幸之助さんも同じ様なことを言っていたことを知りました。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20100112/212148/
松下政経塾の塾生の選考基準は、塾長を務めていた松下幸之助さんが面接で必ず聞いていたのが、「君は自分のこれまで人生を振り返って、自分は運が良いと思うか」という質問です。そこで「運が良かった」と答えた者が塾生に選ばれていった。幸之助さんは「俺が見れば、運があるかどうかは分かる」とよく言っていたらしいです。
実際、幸之助さんの「運」へのこだわりは強く15歳の頃の夏、船に乗っていて、足を滑らせた船員に抱きつかれて一緒に川に落ちた。幸之助さんはこの時のエピソードを引用して、「半死半生の目に遭ったけれども助かった。だから僕は運が良かった」と語っています。
私が勝手に大好きな、泊まることで世界のためになるホテルを作ろうとしているザ・レジェンド・ホテルズ&トラスト株式会社、 代表取締役CEO 鶴岡
秀子は、ついてる考え方を「天国体質」と表現しています。(HPとても良いですよ)
著書「夢の設計図の書き方」の中で、人は同じ環境にいても、そこを天国と考えられる人もいれば、地獄にしてしまう人もいる。ハッピーな人生を生きていくためには「天国体質」が重要だと述べています。
「致知随想」ベストセレクションから渡辺 尚さん(わたなべ・たかしパソナキャリア社長)の「人生で成功する人、失敗する人」のお話です。
「カウンセラーとして五千人を超えるベテランビジネスマンと面談を重ねる中で、仕事や人生に成功する人、失敗する人には驚くほど共通した点があることに気づきました。
一つは会社や上司への愚痴、悪口、不平不満などマイナス言葉、否定語の多い人は人生でも仕事でも決してうまくいかないという点です。よい大学を卒業し一流企業に籍を置きながら、レールを外れ辞めざるを得なくなる人の中には、マイナス言葉のオンパレードという人が少なくないのです。
自分の損得にこだわる傾向にある人も、長期的に見たらうまくいっていません。すぐに次の就職先が決まったとしても、その方が以前と変わらないマイナス言葉のままだと、短期間で辞めることになってしまいます。理想的な仕事に恵まれても、その環境の中で愚痴や不満のネタを見つけ、同じことを繰り返すからです。
一方、再就職に限らず物事が順調にいく人は、その多くが感謝や褒め言葉のようなプラスの言葉を発し、周囲を和ませる明るい雰囲気の持ち主です。」
単純に考えても、人は、暗くて後ろ向きな人より、明るくて前向きな人が好きです。どうせ一緒に仕事をするなら前向きで明るい人としたいと思います。自分のことを「ついてる」と思える人は、どんな環境にいても運が良いとらえます。起きていることは自分の成長の為に必要だから起きているのだと、何事にも積極的に取り組みます。だからこそ、いろんなチャンスにも恵まれます。人は思考ひとつで、人生が大きく変わってしまう。発している言葉どおりの人生になる。ということは、精神世界を持ち出すまでもなく、論理的に当然の結果です。あなたは自分のことを「ついてる」と思えますか。平和な時代の豊かな日本に生まれてこられただけでも、ものすごくラッキーなことですよね。
<余談> 今月は1日に時間が取れなくて、江戸東京博物館の「チンギス・ハーンとモンゴルの至宝展」を見ました。中国の国宝にあたる品々も多く展示されていて興味深かったです。展示物をみるとモンゴルと中国と日本が感覚的に近くて、同じアジアの文化圏の国だと親近感を感じます。馬や羊などのモチーフの飾りや遊牧の道具も多く、昼は大草原を馬で疾風し、夜は満天の星空の下、パオで暮らしている人々のことが目に浮かびます。現代の日本の都市生活のように、人と自然が分離した生活は、人類の長い歴史からみるとごくわずかな期間、限られた地域の出来事です。都市に住んでいると、人の生活は自然と寄り添いながら、自然に育んでもらっていることを忘れてしまいます。
4月27日からは「龍馬伝展」です。行こうと思います。
人芯経営論 ・・・お金との付き合い方
年の初めにあたり、お金のことを少し考えてみました。お金に対する格言には「家宝は寝て待て」「猫に小判」「金は天下のまわり物」「地獄の沙汰も金しだい」など数々あります。生活をする為にお金は必要ですし、お金を稼ぐために仕事をしている側面もあります。お金があれば、簡単に使いたいものに払えますし、行きたいところに旅行もいけます。
お金ってなんだろうと紙幣を眺めてみると、いろいろな色で人物などが印刷されている紙です。その紙を皆が、価値があると思っているから流通しています。しかし、インフレになるとお金の価値が低くなり、さらにハイパーインフレになった時には、単なる紙くずになります。お金の価値とは、絶対的なものではなく、その時の経済環境や、市場への流通量、金利などにも影響されます。お金の価値とは、人が頭の中で作り出したものです。
紙幣に常に人物が描かれているように、人はお金を擬人的な1つの人格を持った存在として捉えることがあります。人はお金に振り回されたり、支配されたり、助けてもらったり、まるで人と付き合いのように、人とお金とは特別の関係性があります。そこで、お金に人格が有ると考えた時のお金との関係を考えてみます。
敵…お金を嫌っている。心の中ではお金を仇のように思って憎んでいる。お金があると幸せになれないと考えている。お金を避けている。
奴隷(しもべ)…お金を軽蔑している。心の中ではお金を汚いものと考えている。使う時は自分の思い通りにしようとする。お金を雑(粗末)に扱っている。
友人…お金に親しみを感じている。心の中ではお金を友好的に思っている。お金に助けてもらっているような関係。お金を丁寧に扱っている。
恋人…お金を大切に考えている。心の中ではお金に対して愛情を感じている。使う時は大切なものなのだから大事に使う。お金に感謝している。
主人…お金に仕えて(命令されて)いる。心の中ではお金に従っている。人間関係よりもお金との関係を重視する。お金が主役になっている。
支配者(悪魔)…お金の奴隷なっている。心の中ではお金を崇拝している。お金が全てと考え、お金の為には手段を選ばない。拝金主義、お金の為に生きている。
お金に人格があると考えると、上記のような人間関係が考えられます。
映画やテレビなどでは、お金持ち=悪いことをしている=悪人。貧しい人=心が美しい=良い人(幸せな人)のステレオタイプが結構ありますが、根拠のない間違った洗脳です。人は誰でも幸せになる資格と権利と能力があります。人間(人格)として豊かであり、経済的にも豊かであるほうが、人格者で貧しいより、お金持ちで心貧しいより、幸せであることは間違いありません。人は心と経済の両方の豊かさを求めるべきです。
お金に人格があると考えた時に、お金を嫌っている人に、お金が親しくなってくれたり、助けたりしてくれるわけがありません。お金に支配されている人に、永続的な発展や心の平安が生まれるわけがありません。
お金との付き合い方をよく考えてみると、お金そのものに人格があるのではなく、お金を持つ人の人格や心の豊かさが反映されます。お金との付き合い方は自分次第です。人間関係のように、お金との関係もいい関係を築く事は、心と経済の豊かさにつながります。あなたは、お金とどんな人間関係を築いていますか。
<余談>
今月は最新の映画技術の3Dに興味があり「アバター」を見ました。物語は、惑星パンドラにある貴重な鉱物資源をめぐり、人類が先住民族を追い出そうとします。主役が先住住民と人間のDNAで作られたハイブリットのアバターに意識を転移して、科学技術の遅れた先住住民を指導し戦い、人間を地球に追い返します。ハッピーエンドなのに、見終わった後の映画館の雰囲気は重苦しかった気がします。それは、圧倒的な兵力の差で原住民を殺戮する戦闘シーンが残虐であったのと、いったん人類を追い返しても、地球では、復讐キャンペーンが繰り広げられ、戦死した人を英雄にし、更に兵力を増強し征服しつくすまで戦いが続くことを予感させるせいかもしれません。
映画は遠い未来の遠い惑星の物語ですが、そんな遠くない過去に、アメリカやオーストラリアやハワイなどでも繰り広げられた光景、そして今現在も地球上のどこかの光景かもしれない。そんなことを連想させます。
略奪する側の人達は、その人達なりの言い分があり、正義だと思って侵略します。人は地球上で繰り返した人間のエゴと欲望を、科学技術が進んだ未来でも、他の惑星にまでも持ち込むのでしょうか。そんなことを宇宙が許すとはとても思えません。
PMBOK第4版の改訂ポイント
PMBOKが第3版から第4版に改訂されたが、そのポイントを説明してほしいという依頼を時々いただく。今回、幸いにも、キーパーソンの方とお話しする機会を得た。その時の議論を踏まえ、「第4版の刊行にあたり」(XXII―XXIII)に沿って解説しよう。
1.全てのプロセス名を「動詞+名詞」の形に統一。(日本語版は名詞形で統一)
⇒ 一例として、第3版では英語で ”5.2 Scope Definition” としていたものを第4版では “Define Scope”としている。筆者の知る限り、米国のビジネス英語で行動を表す表現は、「名詞」形よりも(よりダイナミックな)「動詞+名詞」の形を好む傾向が強まっている。この変更はそれと軌を一にするものと考えられる。
ちなみに弊社の研修『PM標準10のステップ』では、WBSのワークパッケージを日本語の表示には「〇〇をXXする」と表記することを奨めている。「〇〇を」がワークパッケージの成果物にあたり、「XXする」が完了基準となるからだ。
2.組織体の環境要因と組織のプロセス資産の議論に標準的アプローチを採用。
3.要求済み変更、予防処置、是正処置、欠陥修正の議論に標準的アプローチを採用。
⇒ 2−3でいう「標準的アプローチ」(standard approach) とは、「ひとくくりの表現」といった意味。つまり、プロセスのインプットとアウトプットを示すのに、本来なら中身を具体的に列挙すべきかもしれないが、便宜上、「組織体の環境要因」という具合に、ひとくくりに表現したということ。具体例は、本文の中でそのつど列挙している。例えば、「4.1.1.1 組織体の環境要因」では3つの具体例、「9.2.1.2 組織体の環境要因」では4つの具体例をそれぞれ列挙している。
4.プロセス数を44から42に削除。2つのプロセスを削除。2つのプロセスを追加。調達マネジメントでは、6つのプロセスを4つに構成し直す。
⇒ 内容は明確である。
5.プロジェトマネジメント計画書とプロジェクト文書(プロジェクトをマネジメントするために使う)を区別。
⇒ 今回の改訂の最重要ポイントと見る向きもある。プロジェクトマネジメントにはたくさんの文書が必要となるが、その軸になるのは「プロジェクトマネジメント計画書」であり、それ以外の文書は補助的位置づけのもの(いわば、何でもあり)とした。(表A2のリストに整理)
6.プロジェクト憲章とプロジェクト・スコープ記述書を区別。
⇒ 第3版で重複があったところを、すっきり整理した。
例)「プロジェクトの前提条件」「プロジェクトの制約条件」が第3版では3回出てくる。
「プロジェクト憲章」(p.82)
「プロジェクト・スコープ記述書暫定版」 (p.86)
「プロジェクト・スコープ記述書」 (p.111)
これを第4版では、「プロジェクト憲章」(p.77)には入れず、「プロジェクト・スコープ記述書」 (p.111)のみに入れた。(付録A2に整理)
7.第4章〜第12章の冒頭のプロセス・フロー図を削除。
8.関連プロセス間のインプットとアウトプットを表示するため、各プロセスにデータ・フロー図を追加。
⇒ プロセスフロー図はプロセスの順序を固定することになり、柔軟性に欠ける場合がある。データフロー図にすることにより、現場に適した判断が可能となり、適用範囲が広がる。
例えば、第3版の図11−2.「プロセス・スロー図」では、「定性的リスク分析」の後で「定量的リスク分析」を行う、しかるのちに「リスク対応計画」を策定するとしている。しかし、「定性的リスク分析」と「定量的リスク分析」の間に強制的な依存(前後)関係があるわけではないので、データそれぞれのアウトプットが情報として「リスク対応計画」に流れ込めば十分であろう。
9. 対人スキルと説明する付録を追加
⇒ 内容は明確である。
以 上
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